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<イベント勝手にレポート> With/afterコロナ時代の教育

7/18(土)に開催されたこの会ですが、Global Teacher Award のTop 10に選出された高橋先生、正頭先生、同Top 50に選出された堀尾先生に加え、100万フォロワー越えの教育Youtuber葉一さんという超面白そうな人たちによるフランクな座談会?パネルディスカッションでした!

Global Teacher Awardって何?

イギリスのVarkey Foundation (バーキー財団)は Changing lives through education (教育を通して生活を変える) という言葉にあるように、すべての子どもたちへの質の高い教育を実現させるため、教育の質や成果の向上を目的としており、そのために、教員の可能性とステータスの構築を目指しています。その取り組みの一つとして毎年、世界中から優れた教師を選出するGlobal Teacher Awardを開催しています。(詳細は以下英語ページへ)

教育を語る上でさまざまなファクターがある中でなぜ教員にフォーカスしているかについて、財団はいかのようにHPで書いています。

An inadequate education is a major factor behind the social, political, economic and health issues faced by the world today. We believe education has the power to reduce poverty, prejudice and conflict.
Teachers work tirelessly to provide an education for children around the world so the status of teachers is critically important to our global future. Teacher status has a significant impact on recruitment, retention, job satisfaction and performance.

(勝手に意訳)現在の世界が直面している社会的・政治的・経済的そして健康面における諸問題を引き起こしている主要な要因の一つとして教育の問題は見逃せません。なぜなら、教育には貧困・偏見そして争いなどを減らす力があると信じているからです。
とりわけ教員は、たえまなく世界中の子どもたちのために教育を提供するために活躍しており、そのため教員のステータス(社会的な地位や身分、状態なんか)は(教員の)募集・維持・満足度そしてパフォーマンスに大きな影響を与えています。(だからステータスは大事なんです!)

ということでバルキー財団は2013年にPopulusという会社に調査を依頼し、21か国での教員の給料や生徒の態度、教育システムに対する評価などを調べました。そしてその結果をVarkey Foundation Global Teacher Status Indexとして発表しました。

多くの国で、明らかに教員のステータスは落ち込んでおり、その結果は両親ともに教育者だった創立者に大きな衝撃を与え、どうにかせないかん、ということでこのGlobal Teacher Prizeが生まれたということだそうです。個人的には、世間やニュースを騒がせる学校のブラックな問題って、みんななんとなく把握しているけど、それをしっかり調査されていたことに驚きました。元教員としては大変ありがたい限りです。

教育系Youtuber葉一(はいち)さん

本当に申し訳ないのですが今回のイベントで初めて知りました。(そしてその後登録しましたw)誰それって感じだったんですが、フォロワー数100万人を超えていて、「Youtuber 葉一」って検索するとたくさん彼に関する記事とかも出てきます。年齢的に僕は同年代で勝手に親近感もわいてます。

子どもたちへの解説動画だけでなく、悩み相談やその他色々と上がっていて、「学校でも塾でもない」学習コミュニティーとしてすごく面白い存在だなあと思いました。ここ数年で突然出てきたわけではなく、Youtuberとして活動を開始したのはなんと2014年ということ。活動の可能性を信じていたということで、とても先見の明があるし、かつ、「全ての子どもたちに」という信念がすごいと思いました。

カジュアルな座談会

実は登壇者のうち、高橋先生だけはEdmodoという仕組みを使った教員の会でお会いしたことが2回くらい会って、めちゃ気さくな人なので話やすいし面白いし頭がいいし、って思っていまして、Global Teacher Prizeのトップ10に入った時もさすが、と思っておりました。
座談会はとても和やかな雰囲気の中で進められておりとても聞きやすかったです。今回もメモはiPadで取りました。文ばっかりになってしまった。

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キュレーターは教育界にも?

原田マハという作家さんをご存知でしょうか?彼女の『暗幕のゲルニカ』という本に数年前にハマり、主人公の女性の職業がMoMAのキュレーターであったことからキュレーターという言葉に大変興味をもち、自分もキュレーターになりたい、と思っていました。キュレーターには色々な意味があるようですが、原田さんの作品に出てくるMoMAのキュレーターの主人公は、ある企画展を計画・立案し、その運営までを行う役割をになっていました。教員に置き換えると、普段の授業以外にも課外活動や探究学習などを設計して外部の団体を巻き込みながら実際にその授業を実施していく先生、という感じでしょうか。このキュレーターという言葉を高橋先生か今回のお話の中で取り上げたので私としては興奮が治らない!高橋先生は「目利き」という言葉を使って、この授業にはこれが必要、この取り組みにはこの人たちが必要、というように適材を見つける力が大事になるのではないかと話していました。ちなみに原田マハさんと出会ったのは『生きるぼくら』という本で、これは教育にも通じるものがあるので興味がある方はぜひ。私は大好きです。原田さんといえば芸術作品が作中に登場することが多いようですが、このお話はそうではなく、タイトルの通り、人生について考える時間を与えれてくれましたね。

アフターでイベントを振り返る

イベント同日深夜、このイベントに参加されていたYさんから連絡があり、翌日の朝9時30分から、イベントの振り返りを参加していた人でしましょう!というお誘いが。Yさんと言えば、めちゃめちゃ面白い方で有名なので、すぐにOKしました。そしてその振り返りの時間がやってきて、、、まず何よりも同じイベントに参加した人とイベントを振り返る、という機会は、リアルなら休憩時間やその後の交流会・懇親会などでよくあることだったのですがオンラインになってから持てていなかった時間だったのでとても新鮮でした!そして、集まった先生方が大変「面白い」方々ばかりで、素敵だし好きになりました。この振り返りが終わった後も繋がれる大事なご縁をいただけて、Yさんには本当に感謝です!

ということで2時間はあっという間、振り返りの1時間もあっという間でした。現在、教育の現場にはいませんが、現場の難しさは理解しつつ、あくまで理想を持ち続けていきたいなと思うのでした。

終わり!

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