問:心を無念無想に近い状態にする方法。

(引用はじめ)

それまでは、何をしてもいっこうに丈夫にならず自分が学位を持っている医者でありながら、その知識は自分の病を治すのに何の役にも立たない。ただ死を待つばかりの哀れな運命の上に立つ自分としか思えなかった。それが、薬も頼れない、特に栄養の補給もできな絶対的境地に入れられ、ただ山へ行って座って考える毎日が繰り返されているうちに、事実が自然に、誰に教えられるともなく私にこの悟りを開かせてくれたのである。

(中村天風、運命を拓く)

死を宣告された若き日の田坂広志さんが、禅寺の山の中の畑をただ鋤と鍬で耕していたときに気づきを得たことに似ているね

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