文化生活一週間 -One Week- ②
先日。あまりに何も起こらない日々にほとほと嫌気がさした僕は、何も起きない一週間を列記して体裁を整えた。体裁て。
こんな感じで。
で、その次の一週間だが、やはり何も起きなかった。そこで一週間日記を再度書いて再度体裁を整える。ところで「一週間日記」って日本語としてアリなのかな。
9/15(火)
一週間ぶり。
ヘアメイクチーム。
右から2号、1号、3号。
3号が髪を切ったそうだ。
僕は気づかなかった。
気づかなかったら怒られた。
「信じられない。20cmくらい切ったのに。それじゃモテませんよ」
なんてこと言うんだ。
そっちの方が信じられんぜ。
そんなんだから赤ちゃんにも睨まれるのだ。
9/16(水)
とあるnoteのお題企画が少し気になった。
#私の勝負曲
妻にたずねてみる。
きみ、勝負曲ってある?
「ボレロやね。勝負するときはボレロ一択」
ボレロってテロリー・・レロレロドドンッ!ってアレ?
「そうアレ。ボレロが始まると同時に洗い物始めるんよ。ほいでラストのテロリーレロレロドドンッ!よりも早く洗い物が終わると勝った気分になる」
そういえばそうだったな。うちのYoutubeプレイリストにも何パターンかの「ボレロ」が入っている。妻が聞くのは毎回同じやつだ。
「あの、おじいさんのが好きなんよ。アレが一番かっこいいんよ」
バレンボイム指揮。あれはたしかにいい。
「逆にあのスペイン人のはイマイチや。おじいさんの方が勢いがある」
そりゃあ、あのジイさんは、スペイン人の倍くらい歳とってるからな。テンポも速いだろうよ。
「お年寄りの方がテンポ速いん?」
歳とって振りが速くなる指揮者は多い。
「早く帰りたいんかね」
かもしれんね。
9/17(木)
スマホ換えて10日ほど経つが、まだ、まともに使い込んでいない。スマホはデータの移行が無事成功するかどうかが一番の盛り上がりポイントでその後はどんどんテンションが落ち着いていく。シャマランの映画みたいに。
カメラテスト兼ねて、仕事の行きかえりをスマホで撮ってみる。つまらん写真だが、あくまでテストなので貶さないでほしい。「それじゃモテませんよ」なんて言わないでほしい。
無補正。
これだけ写る。
メモ用途なら充分ね。
今の世の中、スマホ持ってる人は、常にこのレベルのカメラを持ち歩いているということになる。
そういう時代はプロカメラマンにとって脅威でしょう、と言う人もいるけど、むしろ逆かな、と。
たくさんの人にとってカメラが日常的な方が、職業カメラマンの専門性は際立つ。趣味でフットサルしてる人の方が、プロサッカー選手の凄みが分かるのと同様に。
だからみんなどんどん撮ればよい。その方が俺が際立つ。ブルース・ウィリスは実は死んでいる。
9/18(金)
知り合いの芸能事務所より撮影依頼。以下、依頼DMのスクショ。noteに載せることは許諾済。
一点、どうしても見過ごせない点があるので返信。
下半身のみ撮れと言われりゃ撮るけどさ。
9/19(土)
仕事行く前に床を見るとレゴが落ちていた。先週もレゴを踏んで痛い目にあった。拾っておこうとつまんだ瞬間、レゴがぶちゅんとヘコむ。驚いて後ずさる。
レゴじゃなくてイクラだった。
現場でその話したら「盛ってるでしょ。レゴとイクラ間違えないっしょ」と呆れられたわけだが
これがレゴ。
これがイクラ。
間違えても仕方ないだろよ。
9/20(土)
妻の誕生日。
twitter用にアップする妻の写真をチェックしてたら、当人が仕事部屋に入ってきた。
「その写真アップするん?」
するよ。好かんかった?
「いやいいよ。スッピンやけど(笑)。それよりさ、最近、noteやtwitterに結構家族出すよね。それについて一個だけおねがいがあるんよね。」
ふむ。聞こう。
「子供に関することだけは一切ウソは書かんで欲しいんよね」
ウソ書いてるかね、おれ?
「書いてないよ。気をつけて欲しいだけ。私みたいな大人は別にいいんよ。子供に関してはこれからもウソや誇張無しでおねがいね」
そう静かに言って部屋から出て行った。ナチュラルな凄みを感じたよ。よく分かりました。
数分たって、妻が戻ってきた。まだ何かあったかな?
「さっきの写真、わたし目の下にクマが出来とるんよね。フォトショで消しといて。そこだけでいいけん」
ナチュラルな凄みを感じたよ。
誕生日おめでとう。
以上。
悪くない一週間。
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