見出し画像

今年の6月に映画にもなり、世代を超えて、再び話題になった、
ロバート・ハインライン原作の「夏への扉」

1956年に書かれたこの小説を、日本語版が出たその一年後、
確か30年前の1988年、ちょうど20歳の時に読んだ記憶がある。

この頃のSF小説は、とてもロマンがあって、ワクワクして読んだ記憶があったなぁ…。
(そしてこの小説はなんと、今でも売れ続けていて、非常にロングセラーな小説だということも凄いよね!)

そして、そんなロバート・ハインラインが、こんな言葉も残している。

「目標をくっきりとイメージしなければ、毎日のささいなことにばかり追われて、いずれはその奴隷となってしまう」

・・・今の我々が、まさにそれなのではなかろうか?

毎日、ささいなことにばかり追われている状態を「今に生きる」と思ってしまっている人も居るけれど、それは大いなる勘違いなのではなかろうか。

「今を生きる」という言葉は、スピ系などでよく使われる言葉だが、
それは、ただ「今のことだけ」を考えて、がむしゃらに毎日を過ごすということでは決して無いし、わがままに生きることでも決してないと僕は思う。

生きるということは、そこに「良き関係性」が伴わなければ、生きている実感がしないんじゃないかなって思うんだよね。

僕が子供の頃に、喘息で死にかけたこと、つまり、臨死体験をしたことがあるのだけれども、
ただ息をして、なんとか生きていた時に、ふと、「これは生きてると言えるのだろうか?」って、思ったことがあるんだ。

その時に、ただ命がある、助かる、だけでは意味がないと思ったんだ。
「喜びを分かち合う何か」が無いとダメなんだと。
そしてそれが、幸せなのではないのかと。

幸せを定義する人は数多くいるし、幸せの形は、人の数だけあっていいと思うんだよね。ただ、その時の僕は、その様に感じたんだ。

そして、人間の本質と良き関係性を結べている人、というのは、必ず、周りの人とも良き関係性を築けているものだということは、後で知ったんだけどもね。

なので僕らは、
「良き関係性を伴う目標」をくっきりとイメージするのが良いんじゃないかなって思うな。

結果至上主義、目的思考、ゴール思考、逆算思考…それらをどれだけ速く、そして上手くおこなえたとしても、その栄華はきっと、長続きはしないんだろうな…。

何故なら、
本当の成功は必ず、幸せを伴うものだし、
幸せは必ず、良き関係性を伴うものなのだから…。


夏への扉











この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?