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サメとだって分かり合えるさ〜トランスレーションズ展を見て

21_21 DESIGN SIGHTで6/13まで開催中の
『トランスレーションズ展
 〜「わかりあえなさ」をわかり合おう〜』

に行ってきた。

その一部感想を徒然と
思うがままに残そうと思う。

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翻訳の世界。

翻訳」という単語を聞くと、
単純に日本語を英語やフランス語などの外国語に変換することを思い浮かべる。

だけど、
朝起きて窓を開けて太陽を浴びて
「ああ、今日はなんていい日なんだ」とか、
風を感じることで
「今日は寂しい朝だな」とか、

それは自然を感じた自分が、
自分の思うがままに自然を翻訳したとも言える
んじゃないだろうか。

そんなイントロダクションの言葉だけで、
ワクワクが止まらなかった。

日常は翻訳で溢れている…!!


海外の方から英語で話しかけられたら、
急に英語で話さなきゃ!と慌ててしまう。
できもしないのに(笑)

でも、子どもだちって言葉なしでいつの間にか仲良くなっていたりする。

私たちには身振り手振りというものがあるし、
何かを感じ合える。

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なら、人間でなく、
例えば相手がサメだったとしたら?

単純に怖いし喰われるとかは抜きにして、
何でサメと感じ合うことができるだろうか。
言語はもちろん通じない。

ここで着目されたのは"匂い"
確かにサメは血の匂いを嗅ぎ分けると聞く。

私たちも
「この人の匂い、落ち着くなぁ、好きだなぁ」
ってことがたまにあると思う。
それなら、
サメが好きな匂いを私たち人間がまとえば、
サメは私たちを好きになってくれるかもしれない。

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サメが性的に好きな匂いを研究し、
それを香水としてまとい、海を泳ぐ。

サメたちが私たちの周りにたくさんやってきて
モテモテだ。

ちなみに少しスッとした、僅かな香りだった。
嫌いではなかったし、
むしろいい香りだと感じた私は、
きっとサメとも仲良くやっていけると思う。


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世界には翻訳できない言葉がある。

もっと丁寧に言えば、
"単語を単語として置き換えられない言葉"
だろうか。

例えば、
"CAFUNE"(ブラジル・ポルトガル語)
日本語で訳すと
"愛する人の髪にそっと指を通すしぐさ"

なんてロマンティックな単語なんだろう。

こんな風に翻訳するのに、
日本語だと長文になってしまう言葉、単語が
世界にはたくさんある。

その言葉の森をゆらゆら眺めて、
私はなんだかうっとりした。

ちなみに"木漏れ日"は
そう簡単には翻訳できないそうですよ。


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たまにふと思うことがある。

アメリカ人は
頭の中も英語で考えているのだろうか。

私は頭の中で考える時、
日本語が通り過ぎていくけど、
外国の方はどうなんだろう???

それを考え続けると、答えは明らかなのに、
どこか気持ち悪くなってきたりする。

1つの言語しか話せない人は
その言語が頭を巡るけど、
複数の言語を話せる人の頭の中は
どう言語が行き交っているのか。

これを耳にした時、
実に面白くもあり、
できない身からすると謎の不安感があった。

頭の中、忙しい。


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会場自体は小さめだけど、
言葉に興味がある人ならかなりワクワクする
展示内容だと思う。


じっくり言葉の海に浸かったら、
そのあとはゆっくりランチでも食べて帰ろう。



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