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食パンを生で食べる日

そんな日があっていも良いと思う。
食パンだって焼かれず何も塗られず、ありのままの自分を味わってほしい日だって有るでしょうよ。食べる側だって逆に何もしない事によって文字通り新鮮味を味わうことが出来るだろうしね。

というか『食パンには味が無い』って言い分に自分は共感しかねる。小麦粉のバターや諸々が混合されてこねくり回された末の味は少なくとも感じるんだよね。

だから『食パンには味がある』と言い張ってるんだよ。自分は食パンだって生で齧って食べられるよ。

そもそも『食パンの生』って概念が自分には良く分からない。食パンってさっきも言ったけど、小麦粉を筆頭に色々な素材の混合物を発酵させた後に焼いて完成するものじゃん?

てなるとそれって既に『生』では無いと思うんだよね。焼いてんじゃんって。

それで少し調べてみたんだよ。なんで何もしていない食パンを生と言うのかをさ。
調べた感じ『乃が美の生食パン』が発祥なのかな?「そのままで美味しいパン」とか意味で生食パンらしい。つまりそれが転じて食パンに『生』って概念が生まれたんだと思う。

あれだ、刺身を何もつけずに食べる時「生(き)でいただく」とか言うじゃん?そんな感じだ。

....日本語って難しいね。まぁ自分の言葉を表面的に捉える癖も災いしてるかな。でもやっぱ「生(なま)」って言われると「焼いてないもの」って捉えてしまうよね....。

「生(き)食パン」だったら違和感は無かったかも。これだと語感がきしょいけど....。でも少なくとも「あぁそのままで美味しいやつなんだ」って自分は思うね、うん。

そういえば幼い頃、ご飯屋さんで生ビールを頼む親を見ながら「何が生なんだろう?」と常々思ってたな....。まさか食パンの生の話からこんな記憶の地層に埋もれてた化石の様な事が発掘されるとは思っても無かった。

しかしながら、こっちは割と皆が思ってる生の意味っぽい(何でも熱処理せずにろ過で酵母を取り除いたのが生ビールらしい)。

話を戻そう。
やっぱ何も無しの食パンを生って言うのはしっくり来ない。
そもそも、生だとかなんだとか言わずとも元々何もしなくても食パンは美味しいでしょうが。それをなんか急に『生食パン』って出ててきて、変な概念を生み出しつつ「俺、上位互換ですけど?」みたいな面して蔓延ってるのが遺憾だ。

もしもアンパンマンに「なましょくぱんまん」とか出てきたらきっとしょくぱんまんより優れてると言い張る嫌なやつなんだろうな。焼かれてしまえ、そんなやつ。

...とまぁなんやかんや言うてきたけど、生食パン自体は美味しくて好きですよ、自分は。
故にすっごく美味しいんだけど何か名前がなぁ...って思った次第だ。だもんで自分は生食パンと呼ばれるパンも他の食パンも等しく『食パン』と呼ぶことにするよ。

それと、皆もたまには普通の食パンをそのまま齧って食べてみよう。そのまま食パン美味しいよ。食パン最高! Yeah!




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