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【マーケティング脳トレ】ロッテのチョコパイの"食べる人の気持ちを彩る"戦略

佐藤義典さんのマーケティング入門名著「ドリルを売るには穴を売れ」の衝撃を受け、身の回りのモノで"マーケティング脳トレ"を始めました。

衝撃を受けた様子は、こちらから伝わってくると思います。

底辺noterの記事では、かなり反響があったものなので、よければご覧ください!!


ロッテのチョコパイ

今回は、みんな大好きロッテのチョコパイのマーケティング戦略分析を素人なりにやってみました。(※ロッテの回し者ではありません)

チョコパイ美味しいですよね😋
あのふわっふわしたケーキ生地。
コーティングチョコのカカオ感、クリームのなめらかさ。
幅広い年代に愛されているロングセラー商品です。

そんなチョコパイですが、8月から期間限定の商品が発売されました。
チョコパイ厳選和栗(和栗チョコパイと呼ばせてもらいます)です。

パッケージからマーケティング臭が、ただよってきますね。
理論体系はどうなっているのでしょう。

どのような価値(ベネフィット)を提供しているか

普段わたしたちが商品を買う時は、

「この商品から、どのようなベネフィットを得られるのか。」つまり、
「この商品は、わたしたちの欲求をどう満たしてくれるのか。」

について、脳内バトルが繰り広げられています。
そして、欲求を満たす対価としてお金を支払います。

ベネフィットは人間の3大欲求からなる

つまり、ベネフィットを提供できなければ、その商品は売れません。

自分が作りたいモノだけでは売れないってことですね。
あたりまえと言えば、あたりまえなんですが、これが難しい(^^;

和栗チョコパイの戦略

和栗チョコパイは、といいますと
・ハイレベルな美味しさ(機能的ベネフィット) と
・自分へのご褒美(情緒的ベネフィット)をしっかりと提供しています。

食べる人の気持ちを彩る」ため、様々な楽しみ方がちりばめられているのです。

ノーマルチョコパイは、幅広い年齢をターゲットとしていますが、
和栗チョコパイは、そこから10~40代の女性にターゲットをしぼっていると思います。

女子ウケしそうなイラスト✨

どのように提供しているか-4P戦略-

まーた、こむずかしい単語が出てきました。

4Pとは、顧客に価値を提供し、その対価としてお金をもらうための具体的手段です。

①Product…製品・サービスがどのような価値を実現するか
②Promotion…製品・サービスの差別化ポイントを伝える
③Place…どこで買ってもらうか
④Price…価値が低ければいくら安くても買わない

4Pに一貫性があることが重要

・製品・サービス(Product)

①和栗チョコパイのハイレベルな美味しさ
和栗チョコパイを取り出した瞬間にひろがる洋酒の薫りと香料(嗅覚)。

そして、パッケージにある「栗の写真」「厳選和栗」「熊本県産和栗」の文字(視覚)により、人によっては「めっちゃ栗味だ」と思う方もいます。

嗅覚と視覚に訴えることで、味覚が支配されました。

また、チョコパイ自体が美味しいことからも、カロリー的にもお腹はしっかり満たされます。

②パッケージ裏面にある"美味しい食べ方"の記載
これにより、情緒的ベネフィットが増します。

ほうじ茶や洋酒と合わせることで、「優雅なひとときを過ごす自分)」を実現できるわけです。

③個包装の柄へのこだわり
6個全てに異なる和柄がプリントされており、「特別感」「プレゼント感」を演出。
「ちょっとした差し入れで、友達に喜ばれる自分」を思い浮かべます。

喜ばれたら、また買いたくなるかもしれません。

もらったら嬉しすぎる😆

・広告・販促(Promotion)

いわずもがな、製品パッケージが主な広告となっています。

「あふれんばかりの栗ソースのチョコパイを食べたい(生存欲求)」
「頑張った自分へのごほうび(自己欲求)」
「友達に差し入れて喜ばれたい(社会欲求)」

そんな欲求を、この商品は満たしてくれそうです。

・販路・チャネル(Place)

スーパーやコンビニ、オンラインショップで購入ができました。
これがもし、デパートでしか買えないとなると誰も買ってくれません。

・価格(Price)

ノーマルチョコパイは約356円前後。これでも既に「ちょっと良いお菓子」に分類されます。
対して、和栗チョコパイは約388円前後と、さらに高級志向です。
+30円程度のお金を頂く価値を提供できているかどうか
メーカーの戦略、想いがひしひしと伝わってきます。

まとめ

こんな圧倒的な美味しさと、サービス(商品軸)がブレない和栗チョコパイ。
他の商品との強力な差別化ポイントが、いくつも仕掛けてありました。

今までの自分であれば価格のみで判断し、決して手に取ることはありませんでした。

ですが、今回マーケティング脳を鍛えることで、この和栗チョコパイが提供してくれる価値に期待し、戦略にのったのです。

期待どおりの商品でした。メーカーの企業努力に感動しました。
この記事を書いている間も、ついつい手が伸びてしまいました🌰

マーケティングを勉強することで、視野が広がったような気がしました!!!

底辺noterも、少しでも価値のある記事をお届けできるよう精進します!


おまけ(栗の考察)

※心が清い方は見ない方が良いです※

・栗の薫りと味?
和栗チョコパイ1個には約0.4g程度の栗を使用しているが、栗の薫りや味がするのか。

・商品の発売日?
今年は8/2から商品が発売されたが、多くの和栗は8月下旬頃から収穫開始される。

栗の賞味期限は、冷蔵で約1カ月、冷凍でも2~3か月。一体、「いつの」「どの品種の」栗を使用したのか。

以上、少し気になった点でした(*´з`)ヒネクレモノデ スミマセン