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喫茶「ブラジル」

関西の方ならご存知だと思うのだけれど、「よ~い、ドン!」という番組がある。関西ローカルで平日午前中に放送されている番組だ。私は「隣の人間国宝さん」というコーナーが目当てでよく見ている。

このコーナーは円広志さんやその他の出演者が日替わりで、関西のとある駅近辺をぶらり歩きしつつ、その土地土地の変わった?方やこだわりのある方を紹介するという仕組み。駅はその時その時によって変わる。(ランダムだと思う)

ふと見ているとなんとその回は私の生まれ育った駅が舞台だった。もう35年くらい昔に住んでいたところ。普段生活してると決して脳裏によぎるようなこともないところ。思わず手が止まる。

でも悲しいかなそんな昔に住んでいた私には知らない情報が多かった。海も海岸が潰されて明石海峡大橋ができてしまい(その近所の話です)漁港もキレイになってこじんまりしていて昔と違う。商店街もキレイになっているし、昔どんなだっけな?と見ていて昔を思い出せなくなるくらいの変わりよう。

私は興味を失ってしまい、テレビをつけたままスマホを触りだした。いっときスマホに集中していたがまたふとテレビに目をやった。(こういうながらテレビは私がしょっちゅうやることですが、双極性障害の方はこれが得意だという記事を読んだことがあります)

「ブラジル」

ということばをやたらテレビが連呼している。ん?喫茶店が映っている。え?あぁー!私の記憶と今見ている光景がやっとリンクした。テレビはブラジルという喫茶店を映していて、そのオーナーさんとなんと40年もパートを続けておられるというおば様を映し出した。今回の人間国宝さんはそこのオーナーさんだった。

その「ブラジル」という喫茶店は私が10代の頃に頻繁に通っていたお店で、本当に懐かしくて泣きそうになった。10代の多感な頃にある日は友達と、別のある日は当時の彼氏とご飯を食べに行っていた。(あの当時どこからそんな喫茶店でご飯を食べるお金が出てきたのか今となっては分からないけれど)

今ではそのお店では定食も提供しているそうだ。そしてそのパートさん。その人にきっと私は過去にお目にかかったことがあるのだろうと思うともう一度ブラジルに行きたくなった。

やっぱり「よーい、ドン!」だ。なかなか面白くてやめられない。貧乏暇ありとは、このこと…。

今日はここまでです。
お読みいただきありがとうございました。


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