「原爆の日を忘れない」現代の静かなメッセージ

本格的に夏に突入し、暑さにも少し慣れてきた。今年は本当に酷暑だけれど。お盆前になると決まって毎年流れるニュースのひとつ、原爆の日。1945年8月6日に広島へ原爆が投下され、続く9日には長崎にも原爆が投下された。

今年で73回目を迎える「原爆の日」について、今もなお苦しんでいる被爆者の方々がいる。けれど年月を重ねてきている中で、実体験として原爆を語れる人はどんどん少なくなってしまっているはずだ。

政府や有識者の人たちは「忘れないで」と伝えるけれど、どうしても、時間が経過するごとに主体的に語り継いでいくことは難しく思える。わたし自身、どのように原爆の日と向き合えばいいのか分からないでいた。そんな気持ちでTwitterで「黙祷」とツイートするのも、なんだか気が引けてしまっていたのが正直なところだ。

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30代のわたしが、もっと上の世代と比べてどれくらいの濃さで原爆について教育を受けられたのか分からない。それでも、どんどん若い世代になるに従って、原爆に関する教育の熱量みたいなものは薄くならざるをえないんじゃないかと思う。

そこで、今や広い世代が活用しているとはいえ、まだ若年層が使っているであろうInstagramで「 #原爆の日 」と検索してみた。今、この記事を書いている時点で9,627件の投稿がある。

空の写真や、長崎の平和祈念像、広島の原爆ドーム。新聞などから撮影したと思われる原爆投下当初の写真。投稿はそれだけではなく、お弁当の写真や、友達との写真、自撮りなどにもハッシュタグがつけられていた。

なぜお弁当の写真にハッシュタグが…と思って投稿の個別ページを見ると、ハッシュタグで文章を作るような形で、いくつかのハッシュタグが組み合わされていた。

#長崎の日
#原爆の日
#同じ過ちが繰り返されませんように

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本当はもっと原爆について知りたい、学びたいのかもしれない。どんどんと災害や大事件が起きていく歴史の中で、たくさんの「記念日」を覚えていることは難しいだろう。わたし自身も正直そう思っている人のひとりだ。

でも、Instagramのハッシュタグをつけることででも、忘れてはいけない日を忘れないようにしている人たちがいることを知ることができた。本当はもっと、深く詳しく原爆の日について知ってもらいたいと願う人も多いだろう。それでも、どんな形でも、まずは忘れられないことが大切なのではないかと思う。わたしは、SNSでハッシュタグをつぶやいた人たちの気持ちを信じてみたい。

火曜日の記事から、社会問題(社会で起こっていること)に触れる記事を書く、という試みをはじめました。わたしは実はニュースを見るのがとても苦手で、大人たちが怖い顔をしてののしり合ったり、SNSでも過激な発言を目にして具合を悪くしてしまうことが多々ありました。それでも、だからといって無関心のままいてもいいとは思えません。できる範囲で少しずつ書いていきます。考えが浅いことも多々あるかと思いますが、ご意見などいただけたら嬉しいです。

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