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長崎で雪が降るということ。(雪国出身者の視点より。)

2016年1月下旬、長崎市で大雪が降りました。
雪の影響で交通機関はストップ、学校も休みになる。

道路から車が姿を消したように、スーパーからはパンが消え、完全に降雪への対応が出遅れた私がお店へ出向いた時には、すでに売り切れ。

「うわー雪で家の電気止まったらどうしよう。ご飯作れなくなって飢えたらどうしよう。うわー。」って思ってました。(結局食糧として、お菓子を買い込んだ。)

こんな感じで、長崎では一大事として扱われる降雪に対して(実際交通網もストップするし)、雪国出身の私はどんなことを思ったのか、ゆるーく書いていきます。


大雪が降った(大まかな)流れ

・1月23日(土):15時辺りから雪がぱらつく。夕方にはしんしんと雪が降り積もり始める。それから朝まで、ずーっと雪が降り続ける。

・1月24日(日): 「朝起きると、そこは雪国でした。」の状態。

外は一面真っ白。
確かJRはもう朝から完全にストップしてたけど、路面電車はこの日の午前中まで走っていた気がする。
そして、尋常じゃない寒さ。暖房つけても寒すぎる(←豪雪地出身だけど。。。)

・1月25日(月):雪は止んでいたもののまだ積雪が残っていたため、長崎市内のほぼ全ての小中学校、高校、大学が全日休講。

・1月26日(火): 通常の生活に戻り始めた日。交通網はほぼいつも通りに戻ったかな。ちなみに私の大学は、この日の午前中まで授業が休講になってました。


雪国出身者が感じたこと(感想)

☆基本的なこと:坂と階段のまち・長崎市だからこそ、雪が降るとより一層危ない。

はっきり言います。直ぐに滑ります。

例えばアパートに住んでいた私は、大きな道路まで出る際、階段×3、坂×1を経ないといけないのですが、どれも雪を被ることによってスリップし放題のキラーロードに変身。でもこれ、私の家に限った話ではなく、長崎(市)の住宅地に住む多くの人に当てはまる話なんですよね、多分。

しかも、坂がスリップしやすいのは容易に想像できると思いますが、階段もめちゃめちゃ滑りやすくなるんですよ。実は長崎の住宅地の階段では、一段の足場面積が狭いものが多く、これに雪が降るとなると結構滑る。

この期間中ゴミ出しに行かなければいけない日があり、嫌々ながら外に出ることになった筆者。坂で2回くらい滑りそうになり(足が持って行かれた)、寿命が縮まるのを感じていました。


☆そんな中、みんな外に出る!しかも普通の靴で!

「何故、そんな無謀なことを。。。」と言いたくなるくらい、SNSをチェックする限り、大学の友達はみんな外に出て雪だるまを作ったり、かまくらを作ったりしていました。しかも普通の靴(スニーカーとか)で雪の上歩く人も結構いて。

「雪上をスニーカーで歩くなんて、自分の足をわざわざ凍らせに行くようなものじゃないか。。。そもそも、普通の靴で雪の降った道を歩いたら滑るし靴は濡れるし、危ない。。。」と思う私はただただ、SNSの皆の投稿を見て驚くのであった。

(よくこちらで「私、豪雪地域から来ました〜。」と言うと、長崎の人に「ああ、長崎はね〜、せいぜい雪降っても2cmくらいしか積もらなくて、そんな中みんな精一杯かき集めた泥まみれの雪を使って雪だるま作ったりするんだよ〜。」みたいなことを言われ慣れているため、外に出て雪と戯れたくなる気持ちも分からない訳じゃないけれども。)

後日、雪遊びをした後の残骸を公園や大学構内、道路の至る所で見かけたので、みなさん思い思いに「非日常」を楽しまれたのかなぁ、と想像しました。


☆道路から車が消える。

学校、会社の臨時休みの影響もあり、道路は静かに。「そりゃあ、スノータイヤがないと、みんな車出せないよなぁ〜。」と思いました。


☆道路から人影も消える。

何かの映画のように、時が止まったような世界、世界から人類がいなくなったのでは?と感じさせるような空間が広がっていました。
(分かりやすい例は、ウィル・スミス主演の映画「アイ・アム・レジェンド(原題:I Am Legend)」のような世界観。)

そんな「誰もいなくなった」状況をエンジョイする人たちも見かけました。例えば、私がゴミ出しに行った際に見かけたのが、5人組の大学生が横に並んで車道を闊歩している姿。楽しそうだった。

また、降雪&積雪をハプニングでありながらも、楽しんでいる人々は沢山いて。前述の外に出て雪遊びする学生や子供とか、普段は全然話さない、同じアパートに住む人たちとご飯を食べる(食べに行く)人達とか。


☆雪解けが早い!!

実はこの降雪があった期間、私は正夢を見まして。
内容は、雪が降り積もった次の日に玄関開けて外を見てみると、雪が綺麗さっぱり消えていて、「うわぁ!一夜にして雪が消えるなんて!さすが九州!!」と思った、というもの(笑)。

でもそれが、「正夢」と言った通り案外本当で。大学の授業が再開した日に久しぶりに外に出てみたら、意外に雪が全然なくて。

雪国だと、気温の影響と何回にも渡って雪が積もっていく、というウィンターシーズンの経験から、一夜で雪が消えるなんてことは殆ど無いのです。


まとめ - 「非日常」は楽しい(多分)。

長崎で大雪が降った時のことを改めて振り返って見て、長崎にとっての「非日常」と雪国出身者にとっての「非日常」、どちらも味わえたなぁ〜、と感じています。

実際に長崎に住む人が雪を楽しんでいたように、私も「実家から遠く離れた場所で初めて味わう大雪」を楽しんでいました。

(ちなみに、私はこれまで長崎の家に長靴を配備していなかったのですが、この大雪での経験を踏まえて即購入しに行きました。)


*ヘッダーで使用している写真は筆者の地元で撮ったもの。確か2月くらいの朝方。雪面がキラキラしていた時。


おわり。

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