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農家の宿「然の家(ぜんのや)」はじめます。

農泊を始めます。
私は新規就農で農家を10年やって来まして、農業ってめちゃ楽しいなと思っています。就農する前は「農業はめちゃめちゃ大変」「儲からない」「すぐやめる」みたいなことも言われましたが、本音を言えば特に大変と感じることもなく比較的順調に経営をしてきました。
もちろん周りの方の協力もあってのことですし、世の中の他産業のスタートアップと比べれば大したこともないのですが。。
でも、新規就農勢の中では順調です。なぜそのタイミングで農家の宿を始めることにしたのか。
それをまとめてみようと思います。

農家の暮らしは楽しい。

まずは農家の暮らしが楽しいからです。
農業も楽しいのですが、農業しながら生活している日常がとても良い環境だなと思っています。
・旬な野菜が身近にあり、晩御飯のおかずに使う野菜を「あそこの畑のとってきてー」と子供にお願いすること。
・春には福寿草が咲き、木蓮が咲いて、梅が咲いてから、桜が咲くというように季節の移り変わりの解像度が高いこと。
・自然の美しさと共に怖さも体感できること。
このような毎日の生活がとても良いなと感じていて、その一部を体験していただくことで一般の人にも喜んでいただけるのではないかと思うのです。

農業を知れる場所

もう1つは、野菜がどのように育つかを知れる場所があった方が良いと思うからです。
今の世の中とても便利になって野菜もボタンひとつで翌日に家の届くのが当たり前です。緊急事態宣言が出ようが、災害があろうがスーパーには必ず野菜が並んでいます。
当たり前ですがそんな野菜も必ず誰かがどこかで時間をかけて育てています。
今は便利で良い世の中ですが、“どうやって野菜が育つのか“を知れる環境は身近ではなくなりました。私は野菜を育てていて、植物の生育って面白いなと日頃から感じているので、野菜がどう育つかに興味を持った人がそれを知れる環境があった方が良いなと思っていました。この宿は様々な農業体験を通じて農業のことを知れる宿として運営していきます。

リアルな農業を知れる宿。

以上の2点が宿泊事業をやろうと考えた理由です。
私たちは農業が盛んな地域の中でも、それなりの規模で農業をやっています。
家庭菜園や貸し農園とはひと味違った農業体験を皆様に提供することができると思います。
就農以来、定期的に農作業に関わるイベントをやっているのですが、参加した方は掘り立ての生姜の香りや、落花生を掘り上げた時の実のなり方、ミニトマトの味に感動してくださいます。畑を歩く感触や土の香りは心地よいです。

然の家は1日1組限定、1棟貸しの宿です。
農業体験に加えて、BBQ、キャンプ、野外上映会、焚き火、ピザ作り体験、などができてご家族やご友人とゆっくりくつろいでいただけます。農業と農家の暮らしで“楽しい“と“学ぶ“を体験できます。

皆様に喜んでいただけるよう全力を尽くします!
よろしくお願いします!!


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