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『死にたがりの君に贈る物語』/小説は“あとがき”まで読んで!

あなたがいるから、私は小説を書こうと思います。
――著者が、自身に、読者に問い掛ける衝撃の問題作!

全国に熱狂的なファンを持つ、謎に包まれた小説家・ミマサカリオリ。だが、人気シリーズ完結を目前に訃報が告げられた。奇しくもミマサカの作品は厳しい批判にさらされ、さらにはミマサカに心酔していた16歳の少女・純恋が後追い自殺をしてしまう。純恋の自殺は未遂に終わるものの、彼女は「完結編が読めないなら生きていても意味がない」と語った。
やがて、とある山中の廃校に純恋を含む七人の男女が集まった。いずれもミマサカのファンで小説をなぞり廃校で生活することで、未完となった作品の結末を探ろうとしたのだ。だが、そこで絶対に起こるはずのない事件が起きて――。
著者自身の根源的な問いを内包する、痛切な青春ミステリ!

■著者プロフィール
綾崎 隼(あやさき・しゅん)
1981年新潟県生まれ。2009年、第16回電撃小説大賞<選考委員奨励賞>を受賞し、『蒼空時雨』(メディアワークス文庫)でデビュー。受賞作を含む「花鳥風月」シリーズ、「君と時計」シリーズ(講談社)、『盤上に君はもういない』(KADOKAWA)など著作多数。本作は著者にとって40冊目の刊行となる。

ポプラ社HPより引用

どんなにボロボロになっても、信じてくれる人、支えてくれる人が1人でもいれば、またがんばれる。
また、自分だけでも信じて支えてあげる事ができれば、ボロボロになった誰かの大きな助けになれる。
そんなふうに思わせてくれる作品。

そして、小説の中に出てくる小説
『Swallowtail Waltz』
のクオリティの高さ。
これスピンオフ的に出してほしいなぁ。

TikTokで小説を紹介されている"けんご"さんが
「この作品は人を救います!」
と紹介されていたのが、とても的を得ていると感じた。


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