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村上春樹、3冊並行して読んでいると、時々こんがらかる、当たり前か

 ちょっとした寄り道からb、村上春樹関係の本を3冊読んでいる。村上龍の「半島を出よ」で、村上春樹を思い出した。岩波新書の加藤典洋「村上春樹は、むずかしい」って評論・解説書を読み始め、並行して、「色彩を持たない、多崎つくると彼の巡礼の年」、「ノルウェイの森 上」を図書館から借りてよんだ。小説は、まだ読んでいる最中。

 同じ作者なので、やはり、当然のことながら、ストーリーがこんがらかるときがある。主人公が、似たような動き、考え方であるのは、当たり前。小説というもの、なにか自分と主人公が同一人物であるような錯覚、とくに、この小説の主人公には、きわめて人生観や価値観で似たような面を、感じてしまう。

 小説は、それが面白いところである。読んでいて、自分なら、こういう考えや動きはしないなぁというのは、この2つの小説では感じない。

 面白い。

 つい、ちょっと前まで、フィクションは、所詮、作り話、人間社会、作り話ばっかしだから、しかたないのだけど、そんな先入観があった。

 それでもいい。と、思うようになった。

 できれば、自分が、その作者になれればいいと思うほどになった。

 逃げ込むのではない。

 自分の考えるよう、思うように、社会がならないかと望むばかりだ。

 そのために人は、努力している。

 日々が充実しておれば、それでいい。

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