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2024年6月10日(月)「醗酵食品・モンゴルの白い食べ物」

今日の東京は朝方雨、のち曇り。
朝方の最低気温は17℃、日中の最高気温は25℃。どうやら太平洋高気圧が弱いらしく、偏西風の影響もあって梅雨前線が日本付近迄上がって来てないようなので、本格的な梅雨入りには中々ならんようですね。
今日からは二十四節気芒種の次項、七十二候の「腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)」(蛍が光りだす時季)となります。流石に、東京の都会ではホタルは見えないなぁ。さて、

先週末は「開業準備・ドリンクメニューについて」についてお伝えしましたが、本日は先々週お届けしたケフィア関連で色々と思い出したので(笑)「醗酵食品・モンゴルの白い食べ物」について書いて行きたいと思います。

モンゴルの白い食べ物。
以前お伝えしていたかと思いますが、結構なモンゴル好きで、過去に15回ホド外モンゴル(モンゴル共和国)に主としてタイメン(イトウ)釣り等の為に行ってます(ウチ13回が釣り、1回は狼ハンティング(見学)、もう1回は出張(笑))。大抵の滞在期間は1週間~10日単位で、遊牧民ゲルに泊めて貰ったり、自分達でキャンプしたりしてました。キャンプしてても、矢張り遊牧民のゲルを訪問する機会も多く、割と間近に彼らの生活を拝見する機会がありました(所謂観光客向けではなく、ホントに現地住民としてフツーの家庭にお邪魔してました)。

モンゴルの草原には何も無いように見えるんですが、もうホントにナンでもある。と言うか、草原に暮らす遊牧民のヒト達は、その何も無いように見える中から、様々な工夫をしてほぼ全てを自らの手で創り出し、豊かに生活しているんです。今の流行りコトバで言えば、究極のSDGs生活を送っている、とも言えるのでは無いかと思います。

そんな遊牧民の人々の食ですが、羊や馬、牛等の家畜類は大抵春に子を産み、緑豊かなこの季節に草を十分に食べて大きくなり、冬に備える。当然、母親は仔羊なり仔馬なりを育てる為に乳を出す。その乳を人間様が掠め取り(搾取?搾乳??)、様々な加工を行い乳製品に仕立て上げて行く。コレがモンゴルの夏の時季の主な食べ物である「白い食べ物」。要は、乳製品です。
対して、夏が終わり厳しい冬を迎える時季に食べるのが「赤い食べ物」。即ち、お肉ですね。夏の間に十分な草を食べて肥えた羊や山羊を屠り、冬はコレを主食とする。モンゴルの冬は厳しく、気温も最低だと-40℃位迄低下するので、屠ったお肉は長持ち出来る。冬の間は、この赤い食べ物と保存の利く白い食べ物で食い繋ぐ。生活の知恵ですなぁ。誠に合理的。

ハナシを元に戻し、白い食べ物。
この種類やら作り方やらについては、少々古いのですが、過去にやっていたブログで割と細かく丁寧にご紹介していたので、以下をご参照。
2010年10月27日 モンゴル「白い食べ物(乳製品)」
2012年9月27日 モンゴルの「白い食べ物」作り
2018年8月26日 白い食べもの
2018年8月26日 アイラグ(馬乳酒)

改めて読み返してみても、ホント彼ら遊牧民は合理的に暮らしてるなぁ、と感じますね。ホント、出来立てのウルムなんて、滅茶苦茶にお上品で美味いんです。アレほどの美味い乳製品は日本でも中々食えるモンじゃあないと思います。彼らの醗酵技術、誠に大したモンであると感心します。

と言うコトで、本日はココまで。
明日は「未利用魚・カタボシイワシ」についてお届けする予定です。

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