Metro 2033

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新型コロナウィルスの猛威が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。海外でも感染が急激に拡大しています。映画周りも、劇場公開の延期やカンヌ国際映画祭の延期など、重大な影響が出ていますが、一体どこまで行くのか不安な毎日です。

さて、そんな中ロシアでもアメリカやイタリア、スペインほど爆発的ではないにしろ、じわりじわりと感染が広がっているようですが、ロシア人作家によって書かれた本を読みました。タイトルは『メトロ2033』。ゲームにもなっているので、聞き覚えがある方もいるかもしれません。作者の名前はドミトリー・グルホフスキー。第三次世界大戦で使われた核兵器によって地上での暮らしを捨てなければならないほど大気が汚染され、残された人々の新たな住処となったモスクワの地下を舞台に、放射能の影響で生まれてきたミュータントによる襲撃からの助けを求めて、主人公の少年が入り組んだ地下鉄の駅を越えて遠く離れた地下都市に旅に出る物語です。

モスクワは実はヨーロッパでも最大級の都市で、地下鉄も東京と同じくらいの複雑かつ充実したものが通っています。また、各駅には豪華な装飾が施されており、それぞれのキャラクターのようなものがあるようです。(モスクワ空港までしか行ったことがないのであくまで知識としてしか知らないのですが)

↓こんな感じです。ぱっと見東京と同じくらいかそれ以上かもしれません。

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そんな地下世界を舞台に、核兵器による放射能から誕生した恐ろしい姿をした生き物たちが夜な夜な人々を襲う、という恐ろしい噂が飛び交っている中、自分が暮らしている駅の存続をかけて、そんなモンスターから守る方法を知っていると言われる地下都市(ポリス)に出かけていく主人公のアルチョム。そして旅の途中でいろいろとアルチョムにヒントを与えたり、危機から救い出したり、お供をしてくれる仲間たち。

これはネタバレと言うのかわかりませんが、キャラクターがわりと簡単にどんどん死んでいくんですね。なかなかショックでしたが、その割には、彼らの死や出来事があまり先のストーリーに絡まってないというか、活かされてないというか。ですので、「おー、あの時の伏線がここでこうやって回収されるのか」みたいなストーリー上の衝撃がなく、一直線的に物語が進んでいきます。そういう意味では、しっかりとした世界観があって、登場人物やロケーションがリッチな分、もうちょっといろいろ絡んで欲しかったです。

でもこれは映像にしたらもっと面白くなりますね、きっと。と思って調べてみたら、なんと!すでにハリウッドでは映画化のプロジェクトがあって、さらに、僕が大学院時代にインターンをしていたMichael De Luca Productionsが製作会社として関わっているではないですか。と思って久しぶりのキャッチアップがてら問い合わせたら、残念ながら今はほとんど動いていないようですね。

ただ、ロシアの製作会社によるロシア映画としてプロジェクトが動いているようです。Varietyの記事を発見しました。ロシアプレミアは2022年6月1日の予定のようですが、新型コロナウィルスの影響で各国の制作が軒並み止まっている中、スケジュール通り進んでいるのでしょうか。

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