コックピット

人生を変えたいなら、脳内改革を起こす必要がある。

というか、それしかない。それ以外の方法は絶対に無い。「他のやり方の方が良い」と思っている人は、残念ながら諦めた方が良い。

例えばダイエットが成功しないのは、その意識が出来ていないからだ。

「運動が苦手だから」とよく聞くけど、自分がどこにいるのかを心から理解していないからこそ、そういったセリフが出るんじゃないかな。

私も運動は苦手でね...。バスケ部だったけどからきしだった。ずっと補欠だったよ。野球もバレーもサッカーも...とにかく球技全般がダメ。格闘技がまぁまぁといった感じ。

でも、単純に「好きに体を動かす事」なら大好きだ。要はワークアウト。

食事の栄養管理、サプリメントやプロテインも色々試すと超楽しい。その様に脳内をシフトした。結果、自分で言うのもナンだがアスリートばりの心肺機能を保持できる様になった。好きな事じゃ無いと続かないしね...。

ビジネスも芸術分野も全部そう。単純に人生そのものが、そうだ。

今の我々は、脳内にいる。

運動も仕事も、その他の分野も、脳からがスタートだ。肉体じゃない。その肉体を動かすのも結局のところ、脳なんだ。

縁起でも無い話だが、例えばあなたが交通事故や病気で手足を失ったとする。それでも、「あなた」は「あなた」だろう。

でも、脳が他の人のものにすげ変わったらどうだろうか。それでもその「肉の器」は、「あなた」だと言えるだろうか。

まぁ、社会的には戸籍上、「あなた」だろう。でも、人格も全て変わるのだ。それはもはや、「あなた」ではない。

そう考えると尚の事、肉体など器に過ぎない。元々、必要なものなのかどうかすら怪しい。

勿論、見た目も大事さ。「この世」でサクセスするにはどうしても、「美」は重要な要素だからね。

フリーメイソンのトレーシングボード内に書いてある、柱の「S」、「W」、「B」の三文字。

「Strength」と「Wisdom」、そして「Beauty」と言われている。この世で栄光を掴むために必要な三要素、強さ、知恵、美しさ。これは正しいと思う。......この世では、ね。

とあるタイミングで急に正当化され始めた美容整形なんかは、我々を盲目にするにはもってこいのカルチャーだ。まぁ別にやっても良いんだけどさ。

例えスポーツの領域でも、クレバーな人は必ず一定以上の結果を残す。そう言う人は、ヒトのメイン・コックピットがどこなのかを須く理解している。

彼らの様な人間を観察していると、非常に参考になるのだ。ほとんどの人は彼らの身体能力に注目するだろう。しかし、掘り下げれば掘り下げるほど、「あぁ、ヒトはやはり脳なのだ」と実感出来る。

あの世には、カネは持って行けない。でも、それと同時に肉体も持って行けない。

だがしかし、磨いた知恵...いや、「智慧」は持って行ける。

死にかけた人たちにいろいろ取材したが、その可能性はごく高い。

むしろ我々は...その為に今を生きている。