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ピアノを弾く身体3 黒鍵と日本

前回=「ピアノを弾く身体2 誰でもチック・コリア」で、小学生のときに発見した即興演奏のメソッドを次のようにまとめたのだった。

ピアノを幼稚園で習い始めた段階で、鍵盤を好きに弾く遊びはやっていたが、「即興演奏ができる」という実感を持ったのは小学生のときで、「すべての黒鍵+ドとファだけ白鍵」ならどう弾いても何か雰囲気が出る、という感覚を得たのだった。当時、それが理論的に何なのかわからなかったし、ピアノの先生の前でやってみせたら褒められたのだが、そのとき解説してもらったのかどうかも覚えていない。この「メソッド」が、べつにそんなふうに黒鍵を使わなくても、すべて白鍵でも同じことだと気づくまでには、それから何年もかかった。

この最初の即興について考察を続ける。

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