事務所note:FRBとECBの0.25%利上げがもたらす日本への影響
米連邦準備理事会(FRB)は、3日に開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、0.25%の金利の利上げを決めました。
相次ぐ米銀破綻で、金融システム不安が高まっていますが、物価のインフレ抑制を優先する姿勢を改めて明確にした形です。
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FRBが0.25%利上げ決定 打ち止めの可能性示唆
相次ぐ米銀破綻で、金融システム不安が高まっていますが、物価のインフレ抑制を優先する姿勢を改めて明確にした形です。
フェデラルファンド金利は、5.0〜5.25%となりました。
【米、金融不安止められず パウエル議長「間違い犯した」 利上げ後に地銀株急落、物価安定と両立難しく】
銀行破綻が相次ぐ現状について聞かれたパウエル氏は、「我々が間違いを犯したことは十分に認識している」と述べ、監督責任を認めました。
利上げによる金利上昇は、預金と貸出金の利ざやの改善につながり、ファースト・リパブリック銀行を買収した、JPモルガンの23年1~3月期の純金利収入は、49%増になりました。
その一方で、利上げにより銀行が保有している債券や住宅ローン債権の価値を下げ、含み損の拡大にもつながっています。
FRBは、コロナ後のインフレ加速を「一過性」と見誤り、高インフレ定着のリスクが高まったとみると、昨年来、遅れを取り戻すために、通常の2~3倍となる大幅な利上げを繰り返してきました。
それでも金融政策は、数カ月から1年単位のタイムラグがあるため、実体経済への即効性は少なく、労働市場や物価のインフレ過熱は、すぐに抑えられませんでした。
欧州中銀、0.25%に縮小 ラガルド総裁「利上げは止めない」
アメリカよりもインフレによる生活への打撃が大きいと言われるヨーロッパ。
ドイツとフランスを中心に、連日のデモやストライキが起きています。
欧米で金融不安がくすぶるなか、欧州ではストライキが相次ぎ賃上げによる、インフレ加速への警戒が根強いです。
今後の日本への影響
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