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【デザイナーの危機?】今、デザイン業界で、非デザイナーの出世が急増加中

世界のクリエイティブ業界(主にコミュニケーション、プロモーション)において、大きな動きが近年起こりました。これは世界のデザイナー達に大きなショックを与えました。それは、、

①世界最高賞と言われるカンヌライオンズの権威や均整が崩れる
②世界最古の広告代理店JWTへの衝撃的扱い

です。

これが、どうデザイナーの危機に関係するのでしょうか?
順にお話をしています。
よく言えば、デザイン業界が広い世界になりつつある。
デザイン業界は、デザインが得意でなくても、デザインを勉強していなくても、十分に活躍できる。

悪く言えば?、「競争の激化」です。

①世界最高賞と言われるカンヌライオンズの権威や均整が崩れる

とりあえず、世界最高と書いているのは、応募総数、応募難易度、賞自体の知名度あたりからです。
カンヌは運営も大変優秀で、審査員を毎回変える、所属する国に対する投票(パトリオットボート)を禁じるなど、なるべく公平性、透明性を大切にしていました。

しかし、選ばれる審査員はだいたいカンヌをとったことのある人から選ばれるので、固定化されてしまったり、デザイン性はよくても本当にビジネスに貢献しているのか?という疑問が出てきました

これらに対してカンヌライオンズ側は長く打開できなかったため、世界最大の広告代理店グループWPPがボイコットなど考え始めたのです。

しかし、そのWPPも広告の効果や合理性から組織が大きく変更するなどの対応が必要となりました
大混乱です。

つまり、「説明や証拠のないクリエイティブへの疑問が世界的なうねりになった」のです

②世界最古の広告代理店JWTへの衝撃的扱い

どの業界でも歴史は大切にされますが、広告クリエイティブ業界にとっては最古とされる150年ほどの歴史を持つJWT(ジェイウォルタートンプソン)が、ワンダーマン社と合弁を作る際にワンダーマントンプソンとなりました。
名前が後ろに来ているわけですが、これが海外勢にとっては、説明できないけどすごいクリエイティブより、説明できる戦略性やマーケティングの重視ではないかということでざわざわしていました。
※他の記事でも時々触れていますが、世界でクリエイティブがここまで大事にされるのは、歴史がありつつ先進的なものも作れるからだけではなく、人の心を掴むためのロジックや世界規模のマーケもまだまだ完成されていないためであると思います。

つまり、「クリエイティブにも証拠や分析を!となった」のです

デザインの勉強をしてなくてもデザインで出世する人が増加中→それは、デザイン業界が本当の意味で開かれること

もうこの記事の趣旨がわかった方もいると思いますが、世界ではだいぶ前から作るだけについては「疑い」がありましたが、いくつかの衝撃的出来事を経て、様々な強みを持つ人が参加できるようになりました。

と同時に、スタートアップやVC、アクセラレーションもアメリカなどを参考にするに従って、国内でもUX、UIデザイナーなどの職業が注目を浴び、それらの台頭とともに、よりデザインに期待とお金が集まり、ロジカルに整理する動きも実用化されて来ました。

競争激化とそれぞれの希望

非デザイナー職のデザイン業界での活躍は、世界の流れです。
説明や分析が得意であれば、上手くなくてもなんなら描けなくても出世はできるでしょうし、そうなってます。
好きな人は自信を持って活躍バンバンしてください。好きでない人は、従来通りデザイン業界以外でもどこでも活躍できるでしょう

デザイナー職の活躍は、描けるという事実の強さは変わりません。そこに説明性をつけたり、他者との連携を行うことによるさらなるステージの増大が見込めます。それに分析をしても結局のところクリエイティビティがお客さん達との接点となるわけですから、クリエイティブだけ高めるってのも別に時代が遅れてるわけではなくただの選択です。好きな方でいいでしょう。

つまり、業界は大きくなり、働く人も多様となるので、頑張りに合わせて活躍の場が比例するでしょう
というお話です。つまり頑張らないとまずい
ということでもあります。

非デザイナーが絵を学ぶのか?デザイナーが分析を学ぶのか?
それは、興味があったらやったらいいのではないかと思います。

どちらにしても大人だと思うので、好きでないと逆にやってられないかなと思うためです。

今回はなんだか歴史っぽい話と今後の流れの話ですが、ここまでです。

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