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『商品は、店で売る時代ではなくなった』という学び

最近は健康管理もあり、より散歩を大切にしています。

その中でも新しい学びを得ようと、必死になれているわけではないのですが、その時見た風景が重なって『学び』になっています。

その学びが、表題の通り、
『商品は、店で売る時代でもなくなった』
のではないかということです。

私は、30代後半のデザイナーであり、形は経営者でもあります。

私たちの世代は、グラフィックデザイン(紙)とウェブデザイン(デジタル)の板挟み、過渡期に学生や新卒を過ごした世代です。

その時も、もしかして素晴らしいデザインとは、紙のポスターばかりではないのかもしれない。
と、風景が重なり今と同じようなデザインにとって大きな『学び』得た気持ちになりました。

どんな風景でしょうか?

●某大手化粧品会社が無理矢理ウェブサイトを作り始めた
パンフレットの写真をそのまま貼り付けるなど、紙のデザインを無理矢理ウェブサイトに落とし込む。でも作らないという判断はない。
超デザインを大切にしているのに、醜いと考えていたウェブに掲載せざるを得ない流れ。※写真の解像度が下がってしまうこと、通信が今より弱いため、画質を無理矢理軽くしなくてはいけないこともなども原因でした。

●紙のデザインが得意でないところが、ウェブで活躍し始めた
デザイナーはこだわりがあり、硬派な人だらけでした。
落ちこぼれが、金のために、ウェブをやっていると感じていた人も多くいたと思います。
しかし、3-5年も経過すると、デジタルの特徴である数字の追跡や解析、プログラミングを掛け合わせた、人手ではできない細かく、動く演出などが見られるようになりました。そのため、後からウェブを始める紙は苦戦をしているというシーンを多くみました。

●Twitter初期の炎上事件とデザイナーの企画への進出
SNSが流行り始めた時、大手企業は数多く炎上をしました。
今ほど、炎上への対処もマニュアル化されていなかったし、大手企業も会社として、許すことができなかったため、今まで話を聞くこともなかったエンジニアやデザイナーにまで、安全性も含めたデザインを求めるようになりました。

こうして、紙を受託した流れでウェブ(デジタル)を作るという流れは、ウェブを受けたら紙を作るという流れに逆転しました。

表題に戻ります!

私は二子玉川というところに住んでいて、デパートや蔦屋電気、各種ブランドショップが割と気軽に散歩で見ることができます。
※職業柄、人のいない時間帯に、不織布マスク着用などなどで。

最近のいかなるショップもデザイン、ブランドの勉強をよくしているなと思います。

5 - 10年前のデザイナーより、平均的なレベルは一段、二段確実に上がっています。ほぼ全てのブランドが予算に合わせてできる限り、時には売ったほうが損するのでは?というデザイン、特に化粧箱(パッケージ)も見ます。

おそらく首都圏、大都市圏の仕事を取り切り、Uターン、Iターンなどをしたデザイナーが地方でも活躍をしているのでしょう。
デザイナー人口も増えているのかもしれません。



しかし、なぜ売れていないのでしょうか?

と思います。ビジュアルだけで言えば、他のデザイナー、有名デザイナーに任せたところでそんなに魅力は変わらないレベルまで到達しているのに。。

デザインの役割がまた変わりつつある、あるいはすでに見えないところで変わっているな、、、と感じることがあります。

先述の通り、かつて、紙のカタログでものを売る時代ではなくなり、デジタルの時代がきました。

それと同時に、ECやウェブを含む店でものを売る時代ではなくなったのかもしれない。
と強く感じます。

なぜか?
製品は作るより、人を呼ぶほうが難しいからです。

例で言えば、優秀な和菓子職人なら、新しい和菓子をある程度美味しく作ることはできます。
しかし、その美味しさを伝えることができるかは不確実性があります。

だから、
デジタルの、実店舗の店に人を呼ぶのではなく、常に店にいるような状態にすること。

これが紙から、デジタル。
そしてデジタルから、『コミュニティ/ファン』への変化だと思います。

あくまでも芸術としてのポスターではなく、商用デザインとしてのポスターにおいて、です。
ポスターは賞を獲った、でも商品は売れなかった。
これはデジタルにありました。

この課題に対して、人に届くデザインはなにか?がもう一度投げかけられているのかもしれません。



紙は、印刷された数、直接手に入れた人だけ見ることができます。
デジタルは、ほぼ無限に、オンラインで見ることができます。PCでもpadでも、スマホでも。

でも、双方集めるための金は以前多額かかります。

そこで、コミュニティ/ファンとは、常にある程度、客が店の中にいる状態で新商品やこだわりを説明しなくても、ある程度わかられ信頼しているところからスタートする。

これは営業費用のほぼ全てを消す力、さらには客から能動的な参加も期待することもできます。

コミュニティ/ファン!難しい!
要は、フォロワーです。(細かいメリットでメリットを省きますが)
facebookでも、twitterでもinstaでもtiktokでも、日本版でも海外版でも言い訳です。
これらは、全て0円でスタートできます。

私は、フォロワーを数で得ることが大事ではなく、得る過程で自分が何をどう発信するべきか理解できる

これができれば、プレゼンでも、登壇でも、ファンでも、直接の営業でも使いまわせる技術になり、ファンはついてきてくれます。

だいたい自力でどこかでフォロワーを作れている人は、他のプラットフォームでもうまく行くことが多いです。

ただしこれには時間がかかります。独立や製品をつくる場合は、その一年前ぐらいから、自己発信の練習をしておくと良いのではないかと思います。

よしやってみようという方は、下の記事を読んでみてくださいね。

私も皆さんにとやかく言えるような自己発信はできていないのでもしよろしければ一緒に頑張りましょう!
・twitter
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・Clubhouse
   @masayai

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