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格差と忖度の社会

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社会の構造の変化をきちんと見つめなければ、この50年で生まれた生活習慣病を理解は出来ない。世界は単純ではない。そして変化はわずかずつ起こり、今ある姿が当たり前のように感じる。
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2021年6月の記事一覧

格差の方程式:コロナと五輪は良いことをした。格差社会を浮き彫りにした。

格差の方程式:コロナと五輪は良いことをした。格差社会を浮き彫りにした。

その人の能力がの差が豊かさの差だという。公平な教育、不公平な就職、世襲される特権、格差が自己責任となってしまった。今の社会は何も公平ではない。この変化はわずか50年で起こったのだ。

今の世界は平等ではないのだ大学教授もメディアも(かつての身分制度のような権力による)格差はないと言っている。たしかに貧富の差は有るが、それは、その人の能力に従った差なのだという。そりゃそうだ、彼らも格差でうまい汁を吸

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格差の方程式:自動運転が「奪う雇用」と「集める金」

格差の方程式:自動運転が「奪う雇用」と「集める金」

自動運転はこれから10年で世界を変える。自動車を運転する仕事から人が消えるのだ。タクシー、貨物トラック、バス運転手、宅急便の運転(車から家までの運搬はもう少し残る、65歳を過ぎても安い時給で働ける)

タクシーは人件費が面倒だ。運転手がストライキをしたらお手上げだ。配車やタクシー強盗、ややこしいことも皆解決する。長距離トラックは「ターミナルの荷降ろしと積込みだけ」で運転手は必要なくなる。自分の周り

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パブリックの研究:なんで行政の偉い方々は自分しか使えないシャワーや風呂を付けるのだろうか

パブリックの研究:なんで行政の偉い方々は自分しか使えないシャワーや風呂を付けるのだろうか

予算が通れば何やってもいいというのが「パブリック」の理論である。専門家が正しく道を示して、選挙で選ばれた指導者は品行公正だ。メディアはきちんと報道する。恐ろしく楽観的な民主主義の末路である。企業と人の欲に民主主義は買い取られたのである。

彼らを責めても仕方がない。僕だって選挙で選ばれればきっとそうなる。では、この「パブリック」というものはなにか考えていきたい。1960年代にはこんなに格差はなかっ

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