検査値正常の不健康、病気自慢の医者自慢、よく効く薬が「原因を直さない=終わりのない治療」を生んだ。
高いビルから落ちても、地上にぶつかるまでは傷一つ無い。検査値も同じだ。検査値の異常が見つかり、薬で修正しても、最後には致命的な疾患に追いつかれる。それが早いか遅いかの違いである。
検査値は身体の異常を表すと考えられている。だから検査値を下げれば身体は正常になると言う結論が導かれる。「頭が痛い」「熱がある」というのも検査値と言える。そして、薬で収まれば回復である。薬もいらなくなる。
これは至って正常な「治療」の姿だ。病状とその原因があり、治療は始まりと終りがあり、治療が終わ