201906表紙

フクロウのふりかえり 2019年6月

OWL magazine 2019年6月のまとめ記事をお届けします。この記事の文章は全て無料でご覧になれますが、文中でご紹介している記事には有料記事があります。月額700円で15〜20記事が読み放題となりますので、よろしければこの機会に定期購読をお申し込みくださいませ。

はじめに

皆さんきちんと睡眠は取れていますか?編集長の澤野です。

先月もサッカー界の話題に事欠きませんでしたが、今月も盛りだくさんの一ヶ月でした。特に大きな話題をさらったのが、NBAのワシントン・ウィザーズからドラフト1巡目で指名を受けた八村塁選手…はバスケの話。

いやもちろん八村選手は素晴らしいのですが、サッカークラスタとしては、FC東京からレアル・マドリードへの移籍が決まった久保建英選手のニュースに驚かれたことでしょう。

久保選手はコパアメリカでも期待に違わぬ見事なプレーを見せてくれましたし、流暢なスペイン語も披露してくれました。今までの日本サッカーの常識を覆す才能です。私たちの想像を超えた活躍を楽しみに待ちたいですね。

トゥーロン国際ではブラジルと引き分けて準優勝。コパアメリカと女子フランスW杯は、グループリーグ敗退。それぞれの状況もあるのでひとくくりに総括は語れませんが、睡眠時間を削って観戦された皆さま、大変お疲れさまでした!

それでは、今月もOWL magazineの記事をふりかえっていきましょう!先月のふりかえりを未読の方は、↓のチェックもお願いします。

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旅と冒険に出る理由 出ない私

「旅とサッカーのマガジン」に真っ向から歯向かうような刺激的なタイトルで記事を書き上げた屋下えま。彼女には旅の要素6つのルールがあります。共感を感じる部分、感じない所に各々が頭の中で思考を巡らせ、自分と旅との関係性を探ってみると面白いかもしれません。

秩序ある旅行とカオスな旅を、交互に楽しんだのは円子文佳です。幸福感を最大値にまで高めるべく、沖縄では思索にふけりつつもスリリングな時間を過ごしたようです。あえて危険な道に行きたがる彼は、現代のインディ・ジョーンズなのでしょうか。

インタビュイーとインタビュアー

そんな円子に、果敢にインタビューを試みた辻井亮輔「ネルシーニョに心臓を捧げる」と誓う円子の、真意を探っています。円子の監督の良し悪しを見極める視点は、やはり彼らしくユニークなもの。

己の責務を理解し、そこに全精力を傾けて結果をつかみ取ってきたネルシーニョは、今年の柏で再びミッションを成し遂げることができるのか。ブラジル人選手の補強の噂も聞こえてきますし、気になります!

そしてインタビュイーだった円子がインタビュアーとして突撃した対象は、峰麻美。ビール愛もサッカー愛も無限大な彼女の、サッカーヒストリーを紐解きます。自分の“好き”に素直な彼女の振る舞いをどう解釈するか、読者の受け止め方を見ても、人によって実にさまざまです。

私は彼女に負けないくらい、サッカーを楽しみたい。ビール愛は負けるけど、コーラ愛は負けない(笑)と、勝手にライバル視しています。コーラは私の体液なのです

峰麻美は名古屋の地にあっても、試合の勝敗に関係なく周辺の魅力を味わい尽くしていました。「“ビール映え”の聖地・名古屋」と称え、現地のグルメを満喫する彼女に、名古屋サポーターからも感嘆の声があがっています。

塩分を込めた文章に、絶妙な筆さばきが「いい塩梅」との評価もいただいております。おあとがよろしいようですね。

孤独なグルメ闘争 愛媛とコパアメリカにて

円子は旅におけるグルメの重要性を訴え、「絶対に負けられない戦い」と位置付けています。何かに見立てる手法は、彼の十八番。今回はサッカーの監督のように頭を悩ませ、愛媛の食材と料理の特長を見極めつつそのオーダーをコントロールしています。

中村も「気が狂った」と評するこの記事を果たして皆さんはどう評価されるのか。一度ならず、二度三度と読み返してみて下さいね。

そして愛媛よりはるか遠く、南半球のブラジルで円子のごとく負けられない戦いに挑んでいたのは、我らが宇都宮徹壱さん。カウボーイの街で南米の肉料理と格闘を繰り広げ、何とかドローに持ち込んだようです。

日本代表も難敵であるウルグアイとエクアドルに、ガチンコ勝負でドロー。南米の強豪から勝利を挙げるためには、己を知り相手のこともさらに深く理解する努力が必要ですね。

そんな方にオススメしたいのが、YouTubeで配信しているOWL channelです。昨年発売された『砕かれたハリホジッチ・プラン』の著者であり、サッカー戦術分析家の五百蔵容(いほろいただし)さんをゲストに迎え、日本代表と南米の強豪について語りつくしました。

5月にスタートしたOWL channelは、おかげさまでチャンネル登録者数が900人を突破。目安の1,000人まであと一息のところまできました。来月も新たな試みを皆さまにお届けしますので、ぜひチャンネル登録をお願いします!毎週土曜の22時に生放送している「OWL_LIVE」もお見逃しなく!

三重県の2つの気になるクラブ

徹壱さんも中村も、行動と興味の範囲の広さはとどまることを知りません。今月は二人とも別ルートで三重県に足を運び、徹壱さんは鈴鹿アンリミテッドFCを取材されています。

サーキットでは有名な鈴鹿の地。サッカーではスペインから女性監督を招きイニエスタとの交流が報じられたこともあって、報道で取り上げられる機会が増えてきました。

さらに鈴鹿アンリミテッドFCと言えば、記事にもあるようにユニフォームの胸に刻まれた『お嬢様聖水』というスポンサーのインパクトが強烈です。辻井が「三重県が気になる」のも無理からぬこと。

徹壱さんの記事の一週間後、鈴鹿の選手3名がスーパーで万引きの容疑者逮捕に協力したニュースが広がり、その名は一気に全国に知られることになりましたね。

一方、中村慎太郎もう一つのJFLのクラブであるヴィアティン三重を訪ね、取材しています。こちらの記事は来月に盛りだくさんのボリュームで掲載の予定です。

ヴィアティンも魅力たっぷり、ご紹介する愉快なネタに事欠かないクラブですので、乞うご期待です!待ちきれないあなたには、中村が帰宅してすぐに放映した番組、楽しそうな様子のツイートをご紹介しますので、心の隙間をうめて下さいね。

飛行機に乗ってどこへ行く?

その中村は、先月からFJまりこOWL channelでナミビアについて動画で語っており、6回で完結を迎えました。以下の記事でテンション高く、動画の解説をしております。

大宮アルディージャと京都サンガFCの試合後、田中マルクス闘莉王選手が大宮ゴール裏に挨拶に行くシーンのツイートがプチバズったFJまりこ。バズったツイートのお約束で、ちゃっかり動画の宣伝もしておりますが、その効果はあったのでしょうか?

そんなちゃっかり者であり、しっかり者でもあるFJまりこは、香港までの飛行機の旅路で初めてのビジネスクラスを体験します。贅沢を知った彼女は「もっとお金を稼げるようになりたい」という生々しい心の声を吐露しています。

向上心の高いFJまりこの益々のご活躍をお祈りしつつ「指をくわえて眺める」だけの私に、果たして稼げる未来はあるのでしょうか…ないかな…

同じ飛行機旅のレクチャーでも、一筋縄ではいかないのが円子です。15日にアルウィンで松本山雅とベガルタ仙台の試合を観戦後、16日に松本で開催したOWLのイベントには参加せず、福岡に空路で移動してアビスパ福岡と柏レイソルの試合を観戦するという暴挙に出ております。

フジドリームエアラインズについて学ぶ格好の機会となりましたが、辻井のつぶやきのように「利用機会は無理に作らないとなさそう」です。円子曰く、これも「絶対に負けられない戦い」のようですが…本当に?

トークイベント 松本と高円寺

円子が福岡に向かい、私が地元で横浜FCと藤枝MYFCの練習試合を見学していた16日、松本市の書店・興文堂さんではOWL magazineのイベントが開催されていました。おかげさまで前売りチケットは完売。

参加して下さった皆さま、登壇者、そして開催場所を提供して下さった興文堂さんと、ツイートを拝見する限りそれぞれ喜んでいただけたようで嬉しく思います。

興文堂さんは、ツイッターで「#Jサポ書店」のハッシュタグをつけて情報発信をされているJリーグ愛にあふれた書店さん。こうした活動をされている場所をお借りして、全国でOWLのリアルイベントを行えると良いですね。

27日には、東京・高円寺にあるスポーツ居酒屋KITEN!にて、コパアメリカのグループステージを総括するトークイベントを開催。中村と五百蔵さんの解説は「見識が深まった」とのコメントをいただきました。

誤審問題と障がい者サッカー

浦和レッズサポーターのほりけんさんは、5月の浦和レッズと湘南ベルマーレの試合を現地観戦され、「世紀の大誤審」を目撃していました。その後、SNSを中心に過熱気味の議論が巻き起こりましたが、ほりけんさんは「言論空間の攻撃性」に違和感を感じ自身の考えを寄稿して下さっています。

問題点の構造を冷静に分析し、論点が整理されていく内容は見事という他なく「審判クラスタの集合知」という提言も非常に興味深いものでした。くり返し話題になるテーマでありながら、予備知識なき印象論と感情論が先行しがちなジャッジの議論。

マガジンでもまた必ず取り上げるテーマになると思います。

28日には、電動車椅子サッカーのドキュメンタリー映画『蹴る』の中村和彦監督と主演の永岡真理選手へのインタビュー記事を掲載しました。

文字通り「命を懸けて」プレーする選手たちを追いかけた中村監督と、SMA(脊髄性筋萎縮症)のため、生まれてから一度も歩いたことはない永岡選手に、電動車椅子サッカーと障がい者スポーツを取り巻く環境についてうかがっています。

誰もが気軽にスポーツを楽しめる社会のために、海外や日本のバリアフリー事情をまずは知っていただくことが第一歩かなと考えております。ちなみに日本の障がい者サッカー連盟には7つの障がい者サッカーの団体が所属しています。

来年のパラリンピックではブラインドサッカーが注目を集めると思いますが、他の競技についてもマガジンでご紹介し、一緒に体験できる機会を設けられたらと考えています。

おわりに

今月も最後までお付き合いいただきましたが、一点お詫び申し上げます。先月の末にお約束しておりました今治の記事がまだ完結しておりません。大変申し訳ございません。昨日の「OWL_LIVE」では、「今、書いています」との本人コメントがありましたので、今しばらくお待ちいただけますでしょうか。

マガジンが創刊されて半年が過ぎました。創刊の前に中村と円子と3人で話し合った未来が、つまづきもありながらも一つずつ実現し成長を遂げている手応えを感じています。購読していただいている皆さまに改めて深くお礼を申し上げます。「ありがとうございます!」

OWL magazineを盛り上げて下さるのは、いまこの文章を読んでいるあなたに他なりません。「旅とサッカー」、またはそれ以外の楽しいこと、取り上げて欲しいトピックをぜひ教えてください。

『フクロウのふりかえり』の盛り上がりは、皆さんのツイートなどの反応にかかっております。7月も引き続き記事の感想やコメントをお待ちしております。

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