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フクロウのふりかえり 2020年1月

OWL magazine 2020年1月のまとめ記事をお届けします。この記事の文章は全て無料でご覧になれますが、文中でご紹介している記事には有料記事があります。月額700円で15〜20記事が読み放題となりますので、よろしければこの機会に定期購読をお申し込みくださいませ。

はじめに

皆さま、遅まきながら明けましておめでとうございます!!編集長の澤野雅之でございます。2020年もOWL magazineをどうぞよろしくお願いいたします。

今年は何といってもオリンピックイヤー!皆さんの周りでは、まだまだ話題にはなっていないかもしれません。実際、始まるまでは中々盛り上がりが想像できないものです。

でもちょっと待って!思い出してみてください、過去のオリンピックや昨年の自国開催のラグビーW杯のフィーバーぶりを。いざ始まった時に世間の話題は東京五輪一色になることは約束されたようなものです。

今月の記事を見ると、新国立のネガティブな評判やU-23日本代表の不振など、サポーターの間では少し不安な話題が取り沙汰されているのがうかがえます。これも蓋を開けた時にどう評価が変わるのか、後々検証してみると面白いのではないでしょうか。

それでは、いつものように今月の14記事のふりかえりを始めましょう。先月のふりかえりはこちらからご覧になれます。

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大いに語ろう!ふくろう年だもの

今年最初の記事は中村慎太郎より皆さまへ新年のご挨拶。2020年は何とふくろう年だそうです。なにゆえ?って、それはぜひ記事でご確認下さい。複業クリエイター集団であるProject OWLは、益々の飛躍を誓いつつさらに同志を募って参ります。

記事中にもあるようにOWL magazineの読者は全国に散らばっています。今年も「コツコツと続けていく事」で、きっとリアルでお会いする機会が生まれてくると信じています。チャンスがあれば、旅をする中村にお声をかけてくださいませ。

こちらは昨年末に行った忘年会での一コマ。サポーターが3人集まればかしましいのですから、8人も集まればそりゃもうJリーグ放談です。この時に松本山雅FCサポの多久雅佳さんは初参加。OWLのことも知らずにいきなり中村に連れて来られたのですが、最高に優秀なブレーンであることが判明し、早速お仲間に加わっていただきました。

読者からは「濃厚なものを読ませてもらった」との感想と、ACLに出場するクラブの本気度を心配する声が挙がっています。鹿島は早々に脱落してしまいましたし……。

私はヴィッセル神戸に注目。なぜなら2月12日と19日のACLの試合の次が、23日のJ1開幕戦、横浜FCとの試合だから。神戸がACLにガチメンバーで臨むのか、とっっっっても気になっています。

このJリーグ放談は、濃ゆいサポーターが参加して下さると一気に面白くなることが分かったのは大きな収穫です。その時々の思い付きでゲストをお呼びし、また皆さんにお届けします!

我らが宇都宮徹壱さんは2020年を迎えるにあたり、10年単位でOWLのテーマである「旅とフットボール」を振り返り、語って下さいました。自分史というほどキッチリしたものでなくても、歩みを止めて自分の足跡を辿ってみると意外な驚きがありそうです。記事中にあるオシム夫妻の写真を見ると、なぜか自然と頭が下がるなあ。

しゅんさんは、2020年で30歳になるのでしょうか。屋下えまがつぶやいたように、「時の流れは年々早くなり、変化も年々大きくなるもの」。そろそろ、時の流れの速さや変化の大きさを感じるタイミングかも。願わくば誰にとっても有意義なフットボールライフが送れる1年でありますように!


OWLの東京オリムピックばなし

東京オリンピック座談会は偶然にも東京駅のすぐそば、丸ビルの中で行われました。のっけから円子文佳と中村がチケットを申し込んですらいない事実が明かされ、不穏なスタート。

なぜこの座談会は企画されたのだ、といぶかしんだのですがマイナー競技の楽しさの話題で盛り上がるなど、何とか軌道修正できたと思います。いや、何だかんだで絶対に盛り上がりますよ、東京オリンピック・パラリンピック!

こまきたさんからは、私へのレポートのリクエストをいただきました。せっかくなので、書いてみようかしら。

ちなみに余談ですが、私は座談会の冒頭で食べ物を購入しようと動いた時、黒い床と見間違えて水が張られた場所に飛び降りてしまい、革靴がビショビショになりました。そんな状態で会話していると想像していただけると、また別の趣が……ありませんかね。

FJまりこは元日の新国立競技場へ足を運んでいました。意外にもOWLのメンバーで天皇杯の決勝の観戦に行っていたのは彼女と鹿島サポの五十嵐メイだけ。執筆陣にまだヴィッセル神戸のサポの方がいらっしゃらないのです。どなたか書いてみませんか?

さておき、FJまりこは彼女なりの視点で新国立競技場の動線や設備、ビジュアルをチェック。記事中で「誰かのオリンピックではなく、私たちのオリンピック」という表現を使った彼女。一方で詳細なレポートを喜びつつも「自分ごとにできなそう」というこまきたさんような意見も。

私はドラマ「いだてん」を見ていないのですが、今回の東京オリンピック・パラリンピックの舞台裏が描かれた物語は、読むか見るかしてみたい。きっとどこかもう企画を用意して動いている気がします。

五十嵐は天皇杯決勝での敗戦のショックからか今月の記事の掲載がないのですが、ツイッターを見ると、三都主アレサンドロ氏と会っている!!これは、来月に期待したいと思います。


オリンピックへの出場権を確保しているU-23日本代表。彼らの戦いを応援しにタイに赴いたFJまりこは、衝撃的な結果を目にすることになります。不可解なVAR判定などにも苦しめられ、まさかのグループリーグ敗退。

しかしそこは「しょっぱい試合を観ると気力を失う」というRyu-Yさんがうらやむほどのポジティブなエネルギーに満ちたまりこ様。タイの文化を満喫する様子をどうぞご覧下さい。「行かなきゃ良かった」は、彼女の辞書にはないようですね。


ヨコハマ・フットボール映画祭2020

今年で記念すべき10回目の開催となったヨコハマ・フットボール映画祭。昨年はOWLの創刊イベントを会場で開催させていただきました。今年もイベント開催を目論んでいましたが、残念ながら諸事情で中止に。

代わりという訳ではありませんが、映画祭で上映される映画のレビューを円子が書いています。『ZG80』はユーゴラスビアを舞台に、ディナモ・ザグレブの悪名高きコアサポグループ“BBB”のアウェイ道中を描いた作品。

こちらは映画祭初日の25日に上映されたのですが、あわせて行われたトークイベントでは、ゲストの長束恭行さんの知られざる過去やクロアチア愛が語られたそうで、私も聴きたかったなあ。BBBとの交流が綴られている長束さんの著書『東欧サッカークロニクル』は、クロアチアをはじめ、未知の魅力にあふれた東欧を探る名著ですぞ!

ほりけんさんは、26日に上映されたDVD『審判』のプロデューサー、石井紘人さんへのインタビュー記事を掲載。実はこのインタビュー、映画祭の上映が決まるずっと前に行われたもの。

私も一緒に同席しており、次々と繰り出されるほりけんさんの質問に対し、穏やかに、それでいてスパッと答える素敵な石井さんが印象に残りました。

そしてほりけんさん、膨大な情報をギュッとまとめるのがお上手です。インタビューの時から少し間が空いたので幾つか加筆させていただき、映画祭のタイミングで公開の運びとなりました。

「クラブが誤審と感じた判定で実際に誤審だったのは3割に満たない」事実に複数の反響をいただいております。ほりけんさんは、プロフェッショナルレフェリーの家本政明さんのライブコメンタリー付きの上映会を鑑賞。「最高の企画」だったようですよ。これも聴きたかった!

聴きたいのなら行けばいいじゃない、という話ですよね。ヨコハマ・フットボール映画祭では、3年前からサッカーにまつわる同人誌やグッズを販売する“文化祭”が開催されていまして、私は両日とも出展者として参加していたのです。

元書店員の私と図書館司書の方で“カウンターアタッカーズ”というユニットを結成し、文化祭にてサッカー本をおススメしたり、同人誌『読×蹴』(ヨムケルと読みます)を販売しています。

昨年は、『ディス・イズ・ザ・デイ』の著者である津村記久子さんとロック総統のトークイベントとサイン会を企画開催していたので、OWL magazineの創刊イベントに私は参加していませんでした。そういえばロック総統は、その後のOWLの飲み会に参加して下さってましたね。

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今年はインタビューのご縁もあって、DVD『審判』の販売と家本さんと石井さんのサイン会のお仕事を承っていました。おかげさまでDVDは当初の入荷数を売切り、追加で仕入れて残ったのは1枚だけ。サインだけでなく、家本さんと石井さんのお二人と5分近くお話できる時間を設けていたので、参加された皆さんに喜んでいただけたかと思います。

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OWLのチーママ、さとうかずみさんも私たちのブースに遊びにきてくれました。彼女のツイッターのハッシュタグにあるように並べられているサッカー本は私の私物を持ち込んでいます。

サッカー本が大好きな私の重要イベント、「サッカー本大賞」の今年の発表は4月になるかもとの情報をつかんでいます。また、辻井亮輔と紹介の企画をやりたいのですが、戻ってこないかなあ。

下で紹介している、さとうかずみさんやサッカー本大賞の記事は、最近の購読者の方には有料部分がご覧になれない設定になっているかと思います。改めて読んでいただきたい想いがありますので、来月より記事を厳選して閲覧できる企画を考えています。こちらもお楽しみに!


ジブラルタルからの吉報 そして旅とフットボール

昨年の11月にOWLの執筆メンバーに加わってくれた、とみーこと冨澤拓海。ジブラルタルのトップリーグに所属するManchester 62 FCでGKとしてプレーする彼から吉報が届きました!

ついに公式戦にデビューし、初勝利を挙げたのです!!おめでとう、とみー!!小柄な体格のハンデをものともせず、一人ヨーロッパで戦う彼には、リスペクトに満ちたメッセージや「勇気をもらってる」とのコメントが届いています。

このリーグで優勝できれば、あの欧州チャンピオンズリーグの予備予選に出場できるんですよ!サッカーには夢があり過ぎますね。

円子は二つほど過去の旅の記事を上げています。まずは国内、今治FCの観戦記。FC今治については、中村もかなり詳細な記事を連載しているようにOWLの観測強化クラブの一つなのです。

彼も試合観戦だけでなく街並みを歩き、実際の店舗まで足を踏み込んで、現状を記してくれています。寂れつつある今治の景色。その流れに勇敢に立ち向かうように“里山”をモチーフにした新スタジアムプロジェクトがスタートしています。この先どのくらい、どのような変化があるのか。皆さんで一緒に見届けましょう。

もう一つはまたガラッと趣を変えて、ファーストクラスでW杯開催中のロシアから帰国したエピソードを披露しています。久しぶりの貴族感。ファーストクラスってお幾らくらいするのでしょうね?ちょっと検索してみたら東京-パリの往復で250万円ですか。ナルホド。

貴族層の円子と平民層の中村&私が、一緒にOWLの共同代表をやっているのは不思議な感じもしますが、これこそがサッカーの力なのでしょう。OWL magazineは老若男女、出自を問わず、皆が「旅とサッカー」(とその周辺)を語るWebマガジンなのです。

そんな私たちのサポートと寄稿を続けて下さる徹壱さん。2020年は「日本の原風景×フットボール」というテーマで写真集の制作を進める一年になるそうです。テーマはOWLとしても非常に関わりのあるところですし、私たち編集部もひと肌脱ぐ決意です。いつでもモデル、承ります!

屋下えま「ものすごく楽しみに待っています」とのコメント。私はもう一冊発行予定の本の方も気になっています。「サッカー本大賞」を獲ったアレの続編なんじゃないかな?違うかな?続報を首を長くして待ちましょう。


フクロウの森においでよ

そんな屋下も参加した新企画がスタートしました。オムニバス形式で一人1000~2000字くらい書いて記事にまとめようという試みです。記事を一本丸々一人で書ききるのはかなり大変ですが、この形式であれば皆さんも参加しやすいのではないでしょうか。

今回のテーマは「ターミナル駅」。中村と円子も加わってそれぞれ思い入れのある緩めのエッセイをしたためてくれました。読者からは「西高島平駅だけでここまで書けるなんて」と称賛の声が。屋下はこの手の文章を書かせると抜群なんですよね。

彼女は今回のエッセイの執筆を1時間半で仕上げたそうです。参考になりましたでしょうか。私はもうちょっとかかるかな……。

今後は、月額500円のコミュニティOWL's Forestのメンバーからも執筆者を募集する予定でおります。いきなり一本寄稿するのは厳しいけど、これならばと思う方、コミュニティへのご参加をお待ちしています!

中村は妄想で試合記事を書ききるテクニックを披露しつつ、さらなる新企画を立ち上げました。その名も「おいでよ!フクロウの森」。つまるところ飲み会です。

大きなイベントを開催しようとしても、本業との兼ね合いで実現できないケースが続きました。小ぢんまりとしたものでも続けてやる方が良いという多久さんからのアドバイスを受けてのアイディアです。スモール&クイックアクションと言うそうですよ。

今回は遠方にお住いのOWL's Forestのメンバーからも参加表明が相次いでいます。かなり面白い展開になるかもしれません。購読者の方、まだ購読していないけど検討されている方もご参加をお待ちしております。詳しい内容は記事でご確認をお願いします。


おわりに

29日に『宇都宮徹壱ウェブマガジン WM』に掲載された有料の記事。町田ゼルビアのスタジアムグルメとして絶大な人気を誇る“YASSカレー”さんが、今年の野津田の出店を取りやめる経緯を語ったインタビューです。

記事の内容については、ご興味があれば購読していただくとして、このインタビューの時に私も同席させていただき、徹壱さんのインタビュースキルを間近で拝見する機会を得られました。

徹壱さんは非常に自然体で、いつものように柔らかな物腰で話しかけていらっしゃいました。インタビューを受ける“YASSカレー”のお二人は最初とても緊張されていましたが、徹壱さんはリラックスできるよう軽めの話題からやり取りを始めて。

その後も絶えずお二人の気持ちをくんでいるのが私にも伝わる、傾聴の姿勢でコミュニケーションを図っていらっしゃいました。こうして、あのインタビュー記事が完成するのだと、記事を読んで感動すら覚えました。

こうした機会が常にある訳ではもちろんありませんが、好きなことでアクションを起こし続けていると貴重なチャンスを得ることがあるかも、というお話でした。

OWL magazineを盛り上げて下さるのは、いまこの文章を読んでいるあなたに他なりません。「旅とサッカー」、またはそれ以外の楽しいこと、取り上げて欲しいトピックをぜひ教えてください。

『フクロウのふりかえり』の盛り上がりは、皆さんのツイートなどの反応にかかっております。皆さま、記事へのコメント付きリツイートをお願いします。さあ、今年も楽しく突っ走るぞ!皆さんもご一緒にいかがでしょうか?

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