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股関節45 人工股関節が脱臼してしまったら・・・

おはようございます!
左肩を脱臼したことがある塗山正宏です。


今回のテーマは、

人工股関節が脱臼してしまったら・・・です。


人工股関節置換術の術後の合併症として、人工股関節の脱臼があります。


もし、

不運にも転倒したり事故にあったりして、脱臼してしまうことがあるかもしれません。

脱臼すると激痛のため歩行困難になります。

脱臼した場合にはとりあえず救急車を呼びましょう。

脱臼した人工股関節を整復する場合には、鎮静剤を使用しないと整復が困難です。

鎮静剤をあまり使わずに整復を行う先生もいるようですが、その場合は整復操作にかなりの激痛を伴います・・・。

そのため、脱臼の整復操作を行う場合には鎮静剤を使用するほうがいいでしょう。

鎮静剤を点滴で使用して、鎮静がしっかりかかった状態で、脚を引っ張って人工股関節の整復が出来ればそれで終了です。

ただし、人工股関節が脱臼すると、しばらく脱臼を起こしやすい状態になりますので非常に注意が必要です。

脱臼後は3か月程度、再脱臼を予防するために装具を利用したほうがいいでしょう。

万が一、脱臼を繰り返すようになり、反復性の人工股関節の脱臼になってしまった場合には再手術が必要です。


本日のまとめ

術後3か月は脱臼には気を付けましょう!


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「あら、だいぶ肩が凝ってますね~」


いつも肩が凝っているので誰かに肩を揉んでほしい整形外科医の塗山正宏でした。

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