新型コロナウイルスに関係する内容の可能性がある記事です。
新型コロナウイルス感染症については、必ず1次情報として 厚生労働省 首相官邸 のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください。※非常時のため、すべての関連記事に本注意書きを一時的に出しています。
五方よし

【緊急】政府がイベント中止・延期要請をした今、私たちができること:誰も犠牲にならない五方よしのアイディア

2月26日、政府は、新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、大規模なスポーツや文化イベントについて、今後2週間は開催を中止したり延期するよう要請する方針を決めました。

すでに多くのイベントが中止になっていますが、この発表を受けて、開催を検討していたところも中止へと方向転換していくことになるでしょう。

私は、人材育成関係の仕事をしている友人が多いのですが、研修や講演が次々に中止になり、すでに大きな損害が出ています。

イベントの主催者や、イベント会場の運営会社にも、大きな損害が出ているのではないでしょうか?

私たち与贈工房は、Zoomを使った大規模オンラインイベントを、多数、運営した経験を持ち、おそらく日本で最もオンラインイベント運営のナレッジを蓄えている集団です。

しかし、私たちがサポートできる数はたかが知れています。日本全国でイベントが中止に追い込まれていることを考えると、焼け石に水です。

また、単純にイベントがオンライン化していくだけなら、イベント会場の運営者は救われません。

(1)イベント主催者

(2)講演者

(3)イベント会場運営者

(4)参加者

(5)オンライン運営者

の5者が、ともに満たされるアイディアはないでしょうか?

イベント会場運営者の視点

この5者の中で、オンライン化によって、一番損害を被りやすいのがイベント会場運営者です。

ですから、イベントがオンライン化していくときに、イベント会場運営者に利益が回る仕組みを考えることが重要だと思います。

そこで、次のような案を考えました。

今の段階では、オンラインに慣れていない講演者がほとんどです。ですので、そのような講演者は会場に来ていただいて、参加者のいない会場で講演し、それをZoomで配信する形にします。

実際、社会人大学院であるEssential Management School(EMS)は、その形を取っています。

話す相手が見えず、反応がない中で話すのは難しいので、講演者の前にZoomの画面を置いて、参加者の反応が見られるようにし、講演者がよいパフォーマンスを上げられるように工夫します。

このようなテクニカルサポートができる体制を整えてしまって、サービスとして提供します。双方向の対話型のイベントにするならZoomが便利です。PA設備とZoomを接続する体制を整えるためのアドバイスができる人としては、たとえばチームFというスペシャリスト集団がいます。単純なウェビナー配信なら、Zoom以外にも使えるものはたくさんあります。イベントの目的によって、使いやすいものを使えばよいと思います。

イベント会場運営者の強みは、主催者と繋がっていることです。ですので、イベント会場運営者がハブとなって、私たちのようなオンライン運営者と主催者を繋ぎ、紹介料を収益化することができます。

まとめると、イベント会場運営者は、

・テクニカルに不安のある講演者の会場配信のサポート

・オンライン運営者への紹介料

の2つを収益化し、イベント中止による損害を最小化することを目指すとよさそうです。そして、この経験は、今後のリスクマネジメントにもつながります。

緊急時のオンライン化のイニシアチブを会場運営者が取ってノウハウを蓄積することは、リスクマネジメントを考える主催者に対して、大きな付加価値になっていくのではないでしょうか。

イベント主催者の視点

イベント主催者は、今、中止、延期、オンライン実施の3つの選択肢の中で揺れているのではないでしょうか?

私たちは、リソースが限られている中で何ができるかを考えて、2種類のサポートを考えました。

1)100名以下のイベント

  →4日間のメール講座でオンライン主催者に必要なスキルを学ぶ

4日間でオンラインテクニカルを学ぶことができるメール講座を作りました。そして、受講者のコミュニティを作ります。

メール講座なので、人数制限なく受講することが可能です。この講座で、オンラインテクニカルができる人の数を、とにかく増やします。

小規模のオンラインイベントについては、主催者が人数の制約のないメール講座を手がかりに自主的に実施してもらうことで、ボトルネックがなくなります。

このメール講座の内容は、Essenntial Management School(EMS)のテクニカルチームをトレーニングした内容をもとに作成しています。EMSは、今回、250人のオンライン配信に切り替えましたが、その配信を私たちがトレーニングしたテクニカルチームが支えています。

2)100名を超えるイベント

   →企画、オンラインファシリテーター、オンラインテクニカルを依頼

100名を超えるイベントや、複雑な設定のイベントについては、企画する際に蓄積したノウハウが必要になります。

しかし、実施の段階になれば、慣れたスタッフ少数と、オンラインテクニカルのチームで回ります。

オンラインイベントをサポートする際に、ボトルネックになりやすいのがオンラインテクニカル不足です。

そこで、メール講座を受講した方々に声をかけ、有償/無償スタッフになってもらい、オンラインテクニカルとして運営チームに加わっていただきます。

メール講座の受講者は、有償/無償スタッフとして運営チームで経験を積むことで、ご自身もオンラインイベントを主催するスキルがついていきます。

講演者の視点

この機会に、ご自身がお持ちのコンテンツをオンライン配信するにはどうするかを考え、チャレンジすることができます。

人材育成は、リアルの集合研修が中心だった時代が終わりに近づき、オンライン化の波が訪れています。今回の新型コロナウィルスの件をきっかけに、オンライン化が一気に進む可能性が高いです。

ですから、それに対応できるように、今回をチャレンジの場とすることをお勧めします。緊急時ということで、参加者からも質が厳しく問われることは少ないはずで、それよりも、チャレンジしたことを評価されるのではないかと思います。

その際、大きなポイントがあります。オンラインをリアルの代替と考えるのではなく、オンラインだからこそできることを発見していくことです。

そうすると、全く新しい可能性が見えてきます。

参加者の視点

地方や海外在住の人は、これまで、面白そうなイベントが東京や大阪で行われるたびに、学びの機会格差を感じてきたと思います。私がオンラインに関わるようになったのも、自分自身で学びの機会を作っていこうと思ったからです。

様々なイベントのオンライン化が進むと、これまで東京や大阪のみで行われていた様々なイベントが参加可能になります。これは、すでに始まっており、実感として感じています。

また、育児中、介護中などの方は、普段はなかなかイベントに参加できませんが、オンラインイベントなら参加できます。孤立しやすい状況では、オンラインイベントで誰かと繋がることが支えになります。

この機会に、今までオンラインイベントに参加していなかった人は、ぜひ、テクノロジーの壁を乗り越えてオンラインイベントに参加しましょう。そして、イベント主催者や会場運営者を支えましょう。

主催者がオンラインでやるメリットを感じれば、今後、様々なイベントがオンラインで開かれるようになり、地方や海外在住でも、育児中や介護中でも、様々なイベントに参加できるようになります。

ですから、積極的に参加し、イベント主催者に、今回のチャレンジが自分たちにどのように可能性を広げたのかを言葉で表し、彼らに自分たちのチャレンジに価値があることを伝えて、エンパワーしましょう。

また、もし、自分自身がオンラインテクニカルを学べば、自分でオンラインイベントを企画したり、他のオンラインイベントのサポートをしたりすることができます。

イベント中止で悲しんでいる友人に、「私がサポートするからオンラインでやろう」と伝えて励ますことができます。

他人をサポートする力をつけることで、自分自身の学びの機会を自在に増やしていくことができます。

外出するのに制限があっても、考え方を変えるだけで、自分の世界を大きく広げていくことができる時代なのだということに気づいたら、あなたの前に大きな可能性が広がります。

オンライン運営の視点

オンライン運営を担当する私たちの願いは、機能不全化してきた社会システムの構造転換が起こっていくことにあります。

社会はコミュニケーションによって成り立っていますので、コミュニケーションの在り方が変われば、前提が変わり、学び、組織、社会のパラダイムが転換していきます。

そのことを体験し、その可能性に気づき、一緒に考えてくれる方が増えることが、私たちの願いです。

その願いが叶うように、私たちが蓄積してきたナレッジを安価で広く提供し、それを受け取ってくださった方たちの助けを借りて、よい繋がりを作りながら、活動を進めたいと思っています。

できることを持ち寄って、助け合いの循環を生み出せるかどうか?

この緊急事態を乗り越えるために重要なのは、各自ができることを持ち寄って、助け合いの循環を生み出せるかどうかだと思います。

助け合いの循環を起こすためのポイントは、強みだけでなく、弱みを生かすことです。困っていることをオープンにすることで、他の人が関わるスペースが生まれるからです。

関わっている多様な人たちの、それぞれの事情を思いやって、何とか乗り切っていけるように知恵を絞ったり、協力したりしていきましょう。

これまでになかった大規模な助け合いをオンラインで起こし、私たちが持っている「共に立つ力」に気づきましょう。

今回、どれだけたくさんの「オンラインを使った助け合いを起こせるか」という挑戦に、一緒にチャレンジしませんか。

その共通体験が、新型コロナウィルスが収束した後も、私たちが新しい未来を切り開いていくための土台になるはずです。

今の段階で、私から見えていない部分もたくさんあると思いますので、状況から学び続けながら、やり方をアップデートしていきたいと思います。

みなさんから、「こうするといいんじゃない?」というアイディアがあれば、ぜひ、教えてください。アイディアの提案は、Facebook投稿へのコメントかFBメッセージでお願いします。

オンラインイベントなどの企画やサポートの相談は、こちらからお願いします。

Zoom革命へのお問い合わせはこちら

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

148
社会変革オンラインファシリテーター。複雑系で細胞性粘菌を研究。2011年に海外移住。「反転授業の研究」を主催。『Zoomオンライン革命』著者。IAFジャパン理事。オンラインファシリテーションという分野を開拓中。自律分散型リモート組織・与贈工房代表
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。