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【出資のご報告】インタビュー「WARC×グロース・キャピタルが描く新しいベンチャー支援のカタチ」

この度、成長企業の経営管理支援で急成長を遂げている株式会社WARCに私、嶺井個人として出資をさせて頂きました。今回の出資の経緯、WARCが目指すビジョンをWARC経営陣の皆さん、嶺井へのインタビューを通じてご紹介させて頂きます。

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(左から順にグロース・キャピタル 嶺井、WARC 取締役 Co-Founder 石倉 壱彦氏、WARC 取締役 倉田 直樹氏、WARC 代表取締役社長 Co-Founder 山本 彰彦氏)

■WARCが手がけるビジネス領域

――本日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。最初に、WARCの事業内容と今後の展開について、山本社長に伺えればと思います。

山本:2017年にスタートしたWARCは、「コーポレート領域におけるインフラになる」というビジョンを掲げ、5つの事業を手がけています。
1つ目は、 成長企業の経営管理部門のハンズオン支援を行う「Co-WARC事業」。2つ目の「WARC AGENT事業」は、ハイクラス向けの人材紹介サービス。3つ目が、副業から始められる「お試し転職」の機能を実装した転職サービス「SYNCA(シンカ)」。これは、ミドル層をメインターゲットにしたダイレクトリクルーティングサービスです。
4つ目が、M&Aアドバイザリー事業。そして5つ目が、記帳代行や税務顧問、税務アドバイザリーを行う「WARC LIGHT税理士法人」になります。

今後は、現在展開している5つの事業を軸に、クライアント企業とさまざまな成長戦略を作っていく過程で生まれる領域、たとえば、M&Aの支援、税務論点などもしっかりとカバーしていきたいと考えています。

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■きっかけは嶺井氏が主宰するCFOの勉強会

――本日お集まりいただいているWARCの皆さんは全員、CFO、あるいはコーポレート部門を管掌する役員を経験されているとお聞きしています。同じく上場ベンチャーのCFOを経験しているグロース・キャピタルの嶺井さんとはこれまでも接点があったのでしょうか。

嶺井:3名の皆さんそれぞれと前職時代から繋がりがあり、それこそ全員が戦友と言っても過言ではないです。私からみなさんのバックグラウンドを簡単にご紹介しますね。

山本さんはスマートフォンアプリやゲームを手がけるイグニスの取締役CFOとして上場を経験しておられ、石倉さんはソーシャルメディアマーケティングを展開する3ミニッツの取締役CFOとしてグリーとのM&Aを主導。そして倉田さんは、アドテクノロジー企業のジーニーで執行役員 経営管理部長をされた後、私の前職でもあるマイネットのM&A担当役員を務めておられました。みなさんとは長いお付き合いになりますが、石倉さん、倉田さんとは2013年に初めてお会いしたと記憶しています。

倉田:嶺井さん主宰で毎年実施されているGrowth CFO Summitスタート以前に開催されていた集まりでお会いしたのが、最初だったのではないでしょうか?

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嶺井:「若手CFO・経営企画の会」ですね!倉田さん、石倉さん、嶺井がその会のメンバーで、ある時の会の直前に石倉さんから「倉田さんがジーニーの役員を退任するみたい」という話を聞き、その会で倉田さんに「マイネットのM&Aを手伝ってほしい」とお誘いしたのを覚えています。

倉田:それがきっかけで2015年の頭にマイネットに移ったので、嶺井さんとはその後4年間 、マイネットでご一緒しています。

嶺井:ただあとで、知ったのですが、石倉さんも倉田さんを当時誘っておられたんですよね。その節はすみませんでした……。(一同笑い)

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石倉さんには、マイネットの上場に関して、多方面からアドバイスをいただき、マイネットにとっても、私にとっても、恩人中の恩人です。
山本さんとのご縁は、マイネットが、山本さんがCFOをされていたイグニスからゲームタイトルを買収させて頂いたのが始まりですね。

山本:そうですね。でも、実は、最初にお会いしたのは、もっと前です。それこそ2013年頃に開催されたCFOの会でお会いして、 Facebookでつながっていました。なので仕事よりもプライベートでのお付き合いが長い印象です。

嶺井:たしかに山本さんとは一緒に旅行に行ったりと、仕事よりもプライベートの思い出のほうが多いですね。

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■すべてはクライアント企業の成長のために

――今回、WARCに嶺井さんが出資するに至った背景を教えてください。

嶺井:一番の理由は、上場ベンチャーの成長支援に全力で取り組んでいるグロース・キャピタルと、コーポレート領域でスタートアップから上場ベンチャー、メガベンチャーまで支援しているWARCとで連携すれば、クライアントに対して、今まで以上によいサービスを提供できると考えたからです。

石倉:WARCは、これまで一貫して、スタートアップ・ベンチャー企業が直面する課題と向き合ってきたのですが、その中で感じたことは、ベンチャーだけが頑張るのではダメだということでした。海外の事例を見ても明らかですが、ベンチャーに投資するVC、上場会社、金融機関といったステークホルダーが「新しい産業を盛り上げよう」とコミットしないと成長できないのです。
そうした状況において、VCではない私たちは、「ここのVCとだけ付き合います」ということではなく、さまざまなスタートアップ、大企業、VCとをつなぐハブ、橋渡し役になれるという強みを有しています。その強みに、嶺井さんが持っているノウハウやネットワークが加われば、たとえば、大企業やスタートアップと上場ベンチャーの連携をより促進できたり、CFO人材がスタートアップの成長をより加速させる取り組みができ、エコシステム全体の成長に資する活動を展開できると考えています。

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倉田:友人としてだけでなく、WARCでいくつかの案件でご一緒する中で、グロース・キャピタルや嶺井さんが目指している方向と、WARCが向かう方向とがかなりフィットするだろうということは以前から感じていました。具体的には、ヒト・モノ・カネ・情報における「カネ」についてはWARCが持っていない領域だったので、ファイナンス領域で実績のあるグロース・キャピタルと連携することで、クライアントに提供できるサービスの領域がぐっと広がることに期待しています。

また、 ひと昔前は、未上場ベンチャーと上場企業は別物という考えが一般的でした。ただここにきて、上場株の投資家が未上場企業にも出資したりと、急速にその壁がなくなってきていると感じています。そういった時代背景を考えても、私たちが支援するクライアントにとって、未上場時だけでなく、上場後も「資金調達(=カネ)」の支援が不可欠になるのは間違いありません。「カネ」も含めた支援をできるプレイヤーが日本にはまだ少ないので、両社が連携することで、新しいバリューを提供していきたいですね。

あとは、嶺井さんが持つ上場ベンチャー業界の人たちとの人的ネットワークは凄まじいものがあります。単純に「あの人を知っている」というレベルを超えた関係を築かれているのは、嶺井さんが誠実に仕事と向き合ってこられたからこそであり、そんな嶺井さんと一緒にまた仕事をできることがとても楽しみです。

嶺井:ありがとうございます。私も、前職の東証マザーズ上場、東証一部上場と、ずっと一緒に戦ってきた倉田さんがコミットされているからこそ、WARCのサービスを自信をもって、クライアント企業に紹介できます。

山本:私も前職での上場タイミングが近かったこともあり、嶺井さんは東証マザーズCFO同期だと勝手に思っています。当時から、ちょっと先を行っている存在だったので、これからご一緒できることを楽しみにしています。

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嶺井:ありがとうございます。今回、山本さん、石倉さん、倉田さんがボードメンバーを務めるWARCに出資できるのを本当に嬉しく思っています。より一層連携を深めて、一緒に業界全体を盛り上げていきましょう!

山本:WARCがこれまでやってきたことと、グロース・キャピタルの有するファイナンスの知見を活かしたサービスを融合させることで、「WARCに相談すれば、会社の成長に必要なピースがすべて揃う」と言われるようなインフラ的な存在になりたいと思っていますので、ぜひよろしくお願いします!

――本日は、お忙しい中、ありがとうございました!

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