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夢見モグラは空を待ち侘びて 42日目

モグラはこの部屋には何かが足りない、
と思っていたのだけれど、
時計が足りないという結論に至った。
時折声をかけに来ては、
食事をくれる優しい人に、
モグラは一生懸命に紙とペンで、
時計の絵を描いて差し出してみせた。
すると、次の日、
目を覚ます部屋の壁にはシンプルでまあるい時計が飾ってあった。
カチッカチッと、針の音は空気に自然と馴染んでいる。
その秒針のリズムに合わせて左右に振れながら、
高揚する気持ちを隠しきれずに、
陽気なリズムで、小さくステップを踏みながら、
ここを出たら何しよう。
そんなことを考えていた。

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準備の話。

明日から3日間のレコーディング再開に向けて、
バタバタと準備に勤しんでいる。
先にボーカル以外のカラオケ部分を録音しておいて、
少し空いて(その間に歌詞を仕上げて)録音再開、
というのはうちのバンドの場合よくある話。
そんなに焦る必要もないのに、
BIGMAMA現場は常に巻き進行で回ってくるので(それは良いこと)、
予期せぬタイミングで自分の出番みたいなことも起こり得る。
仕上がっていない場合は内心ヒヤヒヤものである。

何かしらレコーレディングの制作過程もスタッフさんが、
土日に配信しようと準備してくれていたので、
お暇な方はぜひそちらもチェックしてみてください。
(詳細は知りません、自己責任でよろ、何もなかったらソーリー。)


歌のレコーディングといっても、
一回歌って、はい、おしまい、というわけではない。
自分の場合、
サウンドチェック→本番(5takeまで)→編集→(する時はやり直し)→ダブリング(声を重ねる)→コーラス入れる→完成。
みたいに、それなりに過程があって、気づけばいい時間、暗くなっていたりして、
1日1曲が目安というところ(曲の長さやキーにもよる)。
スケジュールによってはもっと少し急ぐこともあるけれど、一度喉を壊してからはあんまり無理をしないという作戦に変更。ノドダイジニ。

基本的にお腹いっぱいで歌うと吐きそうになるので、
レコーディング期間中はあんまりものを食べたくない派。
なので前日まさに今、チートデイ(何でも好きなものを食べよう!の日)をかまそうと、
勇んでウーバーイーツを鼻息荒く頼んだところ、
受け取る際にビニール袋を3つ受け取る。なぜ?と思いながら受け取る。
どうやら間違えて3人前注文していたらしい。

誰か食べに来てくれないかなとか思いながら、
とりあえず、この原稿を書いて最後の仕上げに戻ろうとしているところ。
それではまた明日。

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本日の表紙はhortensia_blue__さんの写真を使用させていただいています。


褒められても、貶されても、どのみち良く伸びるタイプです。