見えないものに怯えた僕らは、目に見えるものを愛したくなって 1
僕、私、俺、ひらがな、カタカナ、alphabet、
自己紹介も一人称から迷う時代だ。
私はまだ私のことがよくわからない。
明日はどれを使うかも決めていないし。
インターネットの世界では、性別も、年齢も、職業も、収入も、なんだっていい。ただ、純度100%のなりたい自分でいられる。
偶像、虚構、現実世界。
どっちの世界にいるのが本物かわかりゃしない。
今日もハートマークの投げキッスを散らかして、安っぽい愛をばら撒きにいく。
別に良いじゃない、減るもんじゃないし。
キーボードで叩くアイラブユーも、耳元で囁くアイラブユーも、
ほとんど一緒だよ。ほとんどね。
月が綺麗な夜くらい、みんなでそうしたらいいのに。 (AI)
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褒められても、貶されても、どのみち良く伸びるタイプです。