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夢見モグラは空を待ち侘びて 41日目


壁を伝わる小さな話し声に、
モグラは耳を澄ませていた。
不思議と通るその声は、
モグラの心に、
深く、じんわりと染み渡っていった。
ただし、モグラが声を出してそのお礼を伝えようとすると、
ウルサい、ドン!と、今度は逆隣の部屋から、
壁を叩く音が鳴り響くので、
モグラはどうしたらいいか、
わからなくなって困った。
それでも一生懸命知恵を絞って考え、
ありがとう、イエス、肯定の時は一度コンっと、
そうでなく否定する時はコンコンっと、
2回壁を叩くことで返事をした。


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頑張り方がわからないという話。


頑張り方がわからない、
会社の別の担当部署の仲のいいのスタッフが、そんな話をしていて、思ったこと。

わかる。つらいよね。それ。
自分の今のこの状況も、
言わずものがな冷静に考えればただの大ピンチ。大枠で言えば似たようなもんだ。
明日の路頭に彷徨っていてもなんら不思議ではない話。

そういう時はシンプルに、
とりあえず、でもいいから、まず人の役に立つことを考えて、
実際に行動すること。
また、その副産物として、
何でもいいから頑張る癖、
がついてきたらラッキーくらいに思うよ。
そっちのスタッフチームに1人映像編集できる人がいたら、
きっと何か役に立てるかもしれないよ、
今時間が余っているのなら、少し勉強してみたら。

というところで話は終わった。
それが提案として正しかったかどうかは置いといて、
(胸に響いたかどうかも知らん、響いてなさそう。怖)
まあでもこれ、その人に向けて、喋ってますけど、
半分は、自分に向けての言葉ですね。きっと。

もともと、
ピンチはチャンス!
なら
チャンスもピンチ!
という思考回路。
言葉を真正面から受け止める前に、一度前後左右からツッコむ隙や、
揚げ足を探す(とりはしません)癖のある人間はこれだから困る。

この連載もみなさんの何の役に立つかはさておき(置くんかい)、
意外や意外、本業をしっかり全うしつつ、41日目にも到達。
一日少なくて1000字、多いと2000字以上、
クタクタになって帰ってきた日ほど、
すらすら言葉が出てくるから不思議だ。
ただやってみてわかるのが、
案外出来るじゃん、やれば出来る子じゃん、というところ。

結局のところ、
自分が2倍の労力として見積もっていたものは、
実は効率を上げて1.2倍くらいの労力と、
時間の使い方を節約することで出来たというオチ。
もしくは毎日の習慣の中で自分の文字を書く、
技術、情報処理速度が上がったのか。
(いや、どっちものような気もしている)

お陰様でというか、そんな副産物というか、何というか、
このなだらかな連載が終わったら、
本腰入れて大きな作品(多めの文字数ってこと)の制作に戻ろうと思っています。
途中まで書きかけていて、何度か挫折して、投げ出してしまっていたものがあって、
そっちの世界にもう一度戻りたく、挑みたくなりました。
バンドのリリースは止めたく無いのでそのスパンは適度に維持しつつ、守りつつですけれど。


闇雲に頑張れというのは雑すぎるし、
何でもかんでも続ければいい、とも全く思いません。
その人によって向き不向き、得意不得意ももちろんあるでしょう。
ただ、やっているうちに見えてくること、
掴んでいくこと、も少なからずあって、
頑張り方がわからない、という時には、あんまり深く考えずに、
誰かの役に立てることを探せばいんじゃないかなと。
必然とそこに、価値が生まれてくるような気配が、予感がするのですがどうでしょう。
という話がスタッフに伝わってたらいいなと思いながら、少し言葉足らずだったなと反省しつつ。
それではまた明日。

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本日の表紙はkomugi.minuさんの写真を使用させていただいております。


褒められても、貶されても、どのみち良く伸びるタイプです。