7、振り返り

スタッフ時代から振り返って、今の気持ちをまとめたいと思います。


1、スタッフ時代の振り返り

スタッフ時代は、分からないことだらけで毎日サービス残業。

繁忙期では、完徹まではないものの、5時・6時までやって、1~2時間睡眠後、出勤ということは何度かありました。

仕事も全然分からず、深く考えず前期の調書を真似て、上司から幾多の指摘を受ける。

クライアントの対応も悪く、自分の業務が遅延し、上司に引き取ってもらって申し訳ない気持ちでまた別の現場に。

申し訳ない気持ちとともに、PCスキルが上がっていくことや、新たな勘定科目の検討を通じた発見など、徐々に仕事が楽しくなりました。

一番楽しいのはスタッフ最終年度の4年目、慣れたクライアントでビジネスの理解も深まり、監査計画を作成→作成した計画に基づき監査手続を実施する中で、工場往査等で現場の人ともスムーズに話すことが出来るようになった時が、一番仕事が楽しかった記憶があります。


一方で、仕事自体は楽しいものの、(今振り返ると)自分の教育係で同じジョブの上司との相性が良くありませんでした。

関係が悪いわけではないですし、良く飲みにも行ったりしましたが、いかんせん今考えると、人を育てる能力が低い人でした。

なので、計画的に業務を割り振られ順調にステップアップしていっていた同期を横目に、その上司は計画しての業務割当を組まず、基本全部自分でやってしまう。その結果、自分に振られる雑務が極めて多かった記憶があります。

その時は、自分も何も分からない中で、ジョブによって違うかー、とか、自分はまだまだなんかーと思っていて、ずっともやもやした気持ちで働いていました。

3~4年目で楽しくなったのは、その上司が変わったことがきっかけでした。

別の上司になってようやく、ビジネス理解につながる業務割当をされ、これまで経験していなかった色んな業務を経験し、全体像が見えるようになったことで、仕事も一気に楽しくなったという経緯があります。


2、シニアスタッフになってから

シニアスタッフという職位になってからは、スタッフ時代とは異なる会社に担当としていくようになりました。

そのチームでは、これまでと違い、スタッフの子達が四半期ごとにかなりの質・量の調書を作成していました。

スタッフ時代に行っていたチームでは、効率化の名の下、スタッフの業務を切って、雑務しか残らないようにしていました。

一方で、新たに関与したチームでは、四半期ごいえどもスタッフの子達がバシバシと調書を作成しており、そりゃ早く成長するよな、と感じたわけです。ここで、スタッフ時代の環境がいかに悪かったかを感じることになりました。

そこでの業務は難しい論点が多く、自分自身成長出来たように思います。

一方、以下の問題点がありました。

1、担当が2人おり、自分は補助側の担当だったこと

2、マネージャーのお気に入りのスタッフがいたこと

そんな状況だったので、薄々「俺は繋ぎなんやろーなー」と、また、「同部門の同期は1人シニアで現場をコントロールしていたのに対し、自分は未だにスタッフやなー」という気持ちで1年間過ごしました。


徐々にそういうネガティブな気持ちが大きくなり、退職も考え始めたので、さすがに部門長に相談し、1人で担当出来る会社に行かせてくれ、と伝え、次の1年はそこを外れ、新しいクライアントを2社担当することになりました。


これでようやく・・・と思っていましたが、自分が納得出来る環境ではありませんでした。

①1社は、クライアントの買収先の子会社の担当としての単なる重要な構成単位監査

②もう1社は、期ズレ会社のため、現シニアとの2人シニア


同期が既に1年1人シニアで現場をコントロール(又はグローバル企業の監査)している中で、さらに1年延長されるということになったわけです。

さらに、片方の会社は、スタッフ時代に相性の悪かった上司と再び働くことになったわけです。


なんで自分だけこんな目に・・・

それ以来は、毎日いつ退職しようか、という気持ちで働きました。

実際転職エージェントにも何度も行きました。実際に官公庁に内定ももらい、辞める直前までいったりもしました。


色んな葛藤もあり、その時は辞めませんでしたが、あんなに憎悪を持って働いた1年はおそらく今後も無いと思います。


3、結局・・・

とりあえずここまでにしますが、監査法人で働く上で、自分の評価・仕事の楽しさ・成長実感それらは上司とジョブに依存します。ジョブは上司に紐づくので、結局最も重要なのは

●上司の指導力と器

です。誰に就くかは運、1~2年目で運が良いとその後も順調にいき、運が悪いと退職が早まります。(最初良くなくても、業務外でつながることもありますが。)コンサル会社みたいですね。


こういう経緯もあり、自分は自分のスタッフ時代上司とは違う指導を心がけているとともに、これ以上上司ルーレットに振り回されないよう、独立を目指す決意をしたものです。


4、今の葛藤

葛藤しているのは、辞め時です。

今は組織再編の検討をやっており、それだけは終えて辞めるつもりです。

それ以降は、上司への義理を果たすか、1年でも早く税務経験をするか・・・

コロナもあるので、結果的には前者でいくかもしれませんが。


次で、退職の意向を伝える時の理由を作っておきたいと思います。

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