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Mission”人との継続的な関わりを通じて成長を支援する”

教員として働いている上でやはり楽しいなと感じる点は
生徒の成長を支援出来る点」であろう。

学校という現場において生徒たちの”成長”の瞬間が垣間見れる時、
喜びを感じる。
ただ、成長という言葉は非常に抽象的であり、辞書的には以下の通り。

1 人や動植物が育って大きくなること。おとなになること。
 「子供が成長する」「ひなが成長する」「経験が人を成長させる」
2 物事の規模が大きくなること。拡大。
 「事業が成長する」「経済の高度成長」

個人的には成長を考えた際、
特に”思考”、”行動”、”人間関係の付き合い方”など
人間としてホリスティックな成長を支援したいと考える。
同時に自分自身も”思考”、”行動”、”人間関係の付き合い方”にこだわりを持ち、自ら高めていく必要があると考えている。

そもそも学校という組織は生徒を対象として、
何を育成すべきところなのだろうか?
現在国から提示されている学力の三要素とは以下の通りである。

学力の三要素


上記の概念を自分の中で解釈して、再定義することが面白い。

我々教員としてのMissonは生徒に対して、これらの資質・能力を向上させる事なのだが、
何を理解しているかという青色の点に関しては生徒自身の興味・関心の度合いによっていくらでも手に入る時代となった。

・様々な書籍
・オンラインでの学習(Youtube, スタディサプリ等)

自ら望めば学習教材はいくらでも手に入る。
タダでもいくらでも学べる。
そう考えると、どうしても一斉授業(1対30の知識伝達型教育)の限界は感じる。教室はある程度の強制力を発揮出来る場所なので、0には当然ならないし、必要な場面もあるのだが、

「我々のミッションは知識を伝える事なのか?」

と考えた時、
生徒が自ら”行動”するため、
生徒の心のスイッチを入れる、そして心に火を付けることが
今後はより重要になると思う。

しかし、信頼していない人からいくら言われたところで生徒の心にスイッチは入るのか?否、まずは信頼関係だと思う。
学力の三要素を考えた時、私は全ての土台として、”信頼関係”の構築を徹底していきたいと考える。

教員と生徒が信頼を構築できてからがスタートラインだと考える。
立場の違いはある。しかし関係性はあくまでも対等である。
そこに上下関係はない。

信頼を作る上で1回では作ることは難しい。
やはり継続性が必要となる。
そのため自分のMissonとしてはまずは「人との継続的な関わり」となる。
そして関わりという点に関しても、聴くという姿勢を大切にしたい。
そこに今学んでいるコーチングが活きている。
ただし、新学期は信頼関係作りに徹して授業を行わないというのは不可能な訳で、授業も当然行う必要があるので、
信頼関係と上手な授業の構築の両輪で進めていけるのが良いのだろう。

授業という場において「思考力・判断力・表現力」を身に着けて欲しいと考えている。
それに重要なのはやはり”対話”をするという事である。
対話が人の思考力を磨き、判断力を高め、表現力が身につく。

今現在(2020年4月)は生徒が登校出来ないので、様々な制限があり、
オンラインなどで出来る事を出来る限り行っていくが、

もともとは以下のようにそれぞれの力を伸ばそうと考えていた。

① 知識・技能→主に自主学習(家)
② 思考力・判断力・表現力→主に授業や学校の課外活動(学校)
③ 学びに向かう力・人間性等→主に学校以外の課外活動(社会)

家・学校・社会が有機的に組み合わさることで、ホリスティックに”思考”、”行動”、”人間関係の付き合い方”の成長を支援出来るのがよりよいと思う。

今は学校に来れない日々が続き様々な制限があるけれども、自分が学んでいるコーチングは本当に活きてきていると実感している。

「答えは相手が持っている、それをいかにして引き出すのか」

この引き出すという指導を今後大切にしていきたい。

時代と共に教育の象徴も変化したり、
またその時の傾向のようなものがあると思う。

「荒れたヤンキー高校」
「受験戦争の時代」
「カウンセリング」
「アクティブ・ラーニング」
「4技能5領域」
「主体的・対話的」
「大学入学共通試験」
「探究活動」

色々な言葉が出てきてその時時代を象徴している。
私が思うには、今後はより"多様な個性"が尊重される時代がくると思う。
イケハヤさん
キメラゴンさん
などのインフルエンサーによって、”個の力”の重要性を強く感じている若者世代は多いのではないだろうか。
同時に人は1人では生きていけない。
チームでなくても人との繋がりは大切になる。
さらに今回のパンデミックによって”未来がどうなるかは誰も分からない”ということが示された。
(おそらく2019年には誰もがオリンピックの開催を疑っていなかっただろう。それが無くなるという事実は未来が読めないという印象を社会に与えた)

今後どのような選択が望ましいのか、予測出来ない社会に突入している。
そういった意味でも人とのつながりは大切にしながらも、”個の力”をしっかりと発揮出来る必要があると思う。

自分自身の視野を広くして、視座を高め、そして常に人の成長を支援していきたい。
私のMissonは”人との継続的な関わりを通じて成長を支援する”ことである。


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