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London Punk 3選 Vol.1

70年代パンクは大まかに2つに分けられます。

「ニューヨーク・パンク」
60年代後半のMC5、70年代前半のニュー・ヨーク・ドールズなどから
70年代後半のパティ・スミステレヴィジョンラモーンズ
トーキング・ヘッズブロンディーなど、ライブハウスCBGBを拠点に活動していたバンドを中心に、いわゆるパンクなイメージの激しさ一辺倒ではなく様々な要素を含みます。
「ロンドン・パンク」
後期ニューヨーク・ドールズのマネージャーだったマルコム・マクラレン
が音楽の要素をイギリスに持ち込み、ヴィヴィアン・ウェストウッドの
ファッションと共に仕掛けた70年代後半のムーブメント。
当時、プログレなど敷居の高かったロック・シーンに対抗すべく
楽器の出来ない素人あがりのバンドも多かったが故に、その後自由な発想がニュー・ウェイブ・シーンへとつながりました。

今回はその中からロンドン・パンクを3つ紹介。
個別紹介は過去記事のリンクからどうぞ。

Sex Pistols

いわゆるパンクの「荒くれ者」「激しい」「野蛮」みたいなステレオタイプ的なイメージを作り上げたバンド。


The Clash

荒っぽいイメージのピストルズに対して、政治に物申す知的な部分も。
中期からはレゲエも取り入れてサウンドの幅も広がりました。


The Damned

こちらも初期は激しいですが、途中からサウンドの幅も広げ
色んな表情のロックを展開。

こうして見ると、UK PUNKは初期こそ素人上がりの楽器もまともにできない
人も多かったですが、その後センスのある人たちがシンセや黒人音楽を
取り入れて多様性の80年代へ時代を進めました。
そう考えると、初期のサウンドは当時敷居が高くなってしまったロックの「一旦リセット」の要素もありますね。

これが90年代だと、80年代にヘヴィ・メタル/ハード・ロックにおける
ギター早弾きなどが持てはやされた後、ニルヴァーナなどのグランジで
またシンプルなロックに戻るという「一旦リセット」が発生したのも
似たような流れを感じます。

歴史は繰り返す、
というか少し変わって「らせん状」にぐるぐる回りますね。

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