見出し画像

僕が感じているグローバルやダイバーシティの意味

僕はキャリアを、NTTデータという日本大手のSI業者から始めたのですが、名前に冠がついているとおり、NTTデータは元々NTTであったこと、NTTは元々国営企業だったこともあってか、文字どおりの日本企業でした。もちろんNTTデータは僕が在籍していた頃から海外進出を図り、その部署に在籍している方々はグローバルでダイバーシティのある環境で働いていたのかもしれません。ただ、僕が在籍していた部署は公共分野といって、中央省庁や地方自治体といった公的機関にサービスを提供する組織であったので、日本以外の匂いを嗅げるのは非常に限られた人たちだけでした。

こう書くと「元々海外志向が強かったのですか?」なんて質問されそうですが、実は僕自身、まったく海外に興味がありませんでした。いや、素直に書きます。怖かったです。なんで海外に行かなくちゃいけないの?と。実は就職活動のときにエアライン系の会社も自分の選択肢にあったのですが、「数年間海外に行ってもらいます。」と言われてすぐにその選択肢は排除しました。そのくらい日本にいたかったんです。

でも人間不思議なもので、今完全にグローバルでダイバーシティある環境で働いているのですが、この環境から離れるのが嫌になっている自分がいます。住めば都じゃないですが、その環境にいればそれが当たり前になるということもあるかもしれません。が、ここではあえてここまで、グローバルでダイバーシティある環境が好きになれたのかを言語化してみたい。

まず初めはやっぱり世界が広がることです。わかりやすく世界各国出身の友だちができてすげーだろっていうのは、自己満足だなと振り返ってます。世界各国出身の友だちができて、自分に恩恵があるのは文化の違いによって得られる、自分の自分への見方の変化でした。

例えばですが、僕はかなり自分を卑下する傾向にあるみたいです。とにかく自信がない。ひどいインポスター症候群とも言われますが、どれだけ努力してもまだ足りないし、自分はユニークな存在になれていないと思ってしまっています。書いている今もそうです。良い意味でめちゃくちゃ有名な人になって、そのときに自分が自分のことをどう思うかを感じ取ってやろうと思うのですが、それはまた別の話です(でもきっとそうなってもインポスター症候群は治っていないでしょう)。

例えばアメリカ出身の友だちに言われたのは、学校の教育で「あなたは世界で唯一無二の存在なんだ」と教わるっていうんですね。まじかと。僕は幼稚園は私立でしたが、それ以外は全て日本の国公立の学校で通してきていて、その中の経験で少なくとも僕はそんな教育を受けた試しはなかったです。綺麗に整列し、完全に動きが一致するような組体操をし、ほぼ全員が同じ目標に向かって受験勉強するという環境で生きてきました。もちろんそれを否定しているわけではありません。僕は正解・不正解の二項対立の話をしたいのではないです。ただ、あなたは唯一無二の存在なんだと教わるというのです。今の僕にはまだ難しいです。

また、ひたすら言語化して伝えたいことをしっかり伝えることもアメリカ出身の友だちから教わりました。ちゃんと言いたいことを伝えよう。それは相手を攻撃しているのではない。相手の行動に対して、建設的で前向きなフィードバックをしたり、褒めたりしているのだと。逆も然りで、例えば僕に対して何かフィードバックがあったとしても、それはMasaを責めているのではなく、Masaの具体的な行動に対して具体的な改善を示唆しているのであって、それを治せばお互いハッピーなんだと。ちなみに僕は自分が叱られると、自分の個性を攻撃されていると感じる傾向が強い人間なのですが、だからこそとても勉強になったし矯正中です。

ちなみにですが、アメリカ人は徹底的に言葉にしないといけないかというとそうでもないと思ってます。ちゃんと空気を読むという概念がありますし、なんなら「read the air」って発言しているところも目撃したことはあります。程度の違いこそあるかもしれませんが、僕は少なくとも「文化が違うからね」じゃなくて、彼らから学ぶことはとてもあるなと思ってます。

ここまでアメリカ人の話ばかりですが、例えばアジア系の人はさらに主張が強い傾向にあるみたいです。なんとなく僕もそれを体感しました。例えば中国なんかは人口が多すぎるから、目立たないとやっていけないんだという話も聞いたことがあります。めっちゃ納得できますよね。確かに言いたいことしっかり言っている気もする。ただここでも言っておきますが、彼らも優しいんですよ。

ドイツ人の方はとっても几帳面なイメージです。時間もしっかり守るし、例えば仕事をお願いしたら、すごく正確に可能不可能を教えてくれて、約束したらしっかり守ってくれる。逆に言えば、できない約束はしない。

そしてダイバーシティで忘れてはいけないのは、男性、女性、LGBTQ+だったり、その他さまざまな属性であったり。僕はもう確信しているのですが、女性の方が仕事ができます。これはもう間違いない。なんと総合的視野を持っていることか。僕はもう集中したら一直線で、それはそれで重宝がられるのですが、でも今僕はマネジメントをやらせてもらっている立場からすると、女性はとても俯瞰的に物事を見ていると思います。僕は職場でも優秀な女性のスタッフに支えてもらっています。僕は起業するなら女性が取締役にいないといけないと真剣に思います。

僕もまだまだグローバルでダイバーシティある経験が十分ではないですし、もっともっと経験していきたいと思いますが、最後にここまでこれた一つの最強のツールを皆さんに教えたいと思います。勇気です。英語ではありません。もうちょっとしっかり書くと、英語は必要です。でも英語を学習するのには勇気が必要です。

単語帳を開いて単語を覚えたり文法問題解きまくったり僕もしてきました。が、そろそろ一年半くらいになるでしょうか。英語でしか物事が伝わらない環境に身をつっこんでからの成長度合いは、大学を卒業するまでの英語力向上の度合いと比較しても比にならないです。もちろん大学を卒業するまでの学習も役に立っています。単語とか文法とか。でもやっぱり言語って使わないと覚えられない。でもこれもまた怖いんですよね。「伝わらなかったらどうしよう…」「発音が下手だったらどうしよう…」って。実際、英語が下手すぎて怪訝な顔をされたこともあります笑。まーじで怖いですその瞬間。おれ辞めようかなって実は何回か思いました笑。でもそれでも助けてくれる人はいるんですよね、勇気を出して立ち向かってると。

ということで、皆さん何か機会があれば、ダイバーシティとかグローバルとかに向き合ってみたらどうでしょうか。そこには自分を客観的に見ることができ、自分をさらに成長させられる機会があると思います。ていうか、純粋に楽しいです。なんだろう、子どものときに初めて連れて行ってもらった遊園地みたいな感覚ですかね。大人になってもそれが味わえるって素敵ですよね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?