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第1章 ヨウとおジィ 昔ばなし 26

自衛隊が実質的な軍隊に変質する法案が通る数年前に、イラクの非戦闘地域に自衛隊が派遣されたが、偉い人間が、安全な地域と口で勝手にいっただけで、別に安全な地域という保証はどこにもなかった。

でも当時の首相は、自衛隊が赴くということは、その地域は安全なのだというめちゃくちゃな理論を展開して、戦争をしている国に、あっさり自衛隊を送り込んだ。そして今回も憲法改正をしないで、解釈を変えるという、また変な表現で、嘘をついてみせた。

「解釈」、僕はこの言葉が大嫌いだ。言葉が持っている意味は意味どおりで、感じ取ったまま理解すればいい。政治家の失言も、国家の重要なステイトメントも、戦場での殺戮も、解釈という言葉を使えば、クロもシロになる。
北朝鮮当局としては、かのような狙いがあります、とマスコミが狙いを代弁することが、僕には理解できなかった。米国防長官は、インドのかの動きに対して、牽制する狙いがあると思われます。こういう曖昧で、ボァッとした感じの発言が、完全に国家の意思発信のシステムになっていることが気持ち悪かった。

女の人を敵に回すかもしれないけど、あえて僕はいう。女の腐ったみたいなやり方をするな。いいたいことがあれば、相手の目をみて、誠実に語れ、と僕は思う。相手がこう解釈してくれる、こう突っ込まれたときは、このように解釈して逃げられる、という前提で発言する連中に虫唾が走る。しかしこのようなコミュニケーションは、国家から学校から、親父の浮気のいい逃れまで、すみずみまで浸透している。

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