見出し画像

【天誅組】『南山踏雲録』を読む(Instagramで連載中)

毎年、夏には天誅組挙兵の日程に合わせた連載を行っています。

天誅組が大和五條の幕府代官所を襲撃したのは文久三年八月十七日。
そして、東吉野村の鷲家口の最後の戦いで壊滅するのが、九月二十四日。
おおよそ四十日間の活動でした。
今年は、天誅組の挙兵スケジュールにあわせて、南山踏雲録を読んでいます。

南山踏雲録は天誅組記録方の伴林光平が、捕縛直後、奈良奉行所で執筆しました。同じく天誅組志士が書いた大和日記と並ぶ、天誅組の実録です。

かの司馬遼太郎は、南山踏雲録について次のように評価しています。
「行文がすずやかな上に、文中に挿まれた歌がよく、このため天誅組事変というー行動の発起が軽挙で、途中、絶望的な状況に追い込まれていくという意味でー陰惨な印象をうけがちなこの政治的暴動が、明るいといえるほど浄化されている。この一挙の記録方としてもし伴林光平がいなかったら、事変についての印象はずいぶん違ったものになっていたのではないかと思えるほどである。」(街道をゆく12十津川街道 朝日文芸文庫)

テキストは1894年発刊の南山踏雲録。
伴林光平の自筆本をそのまま印刷して出版していたようです。
原文を国会図書館デジタルコレクションからスクリーンショットでコピーして表示し、私の現代語訳を記載しています。

八月十三日から連載開始しており、事変が終わる9月末ごろまで連載予定です。
天誅組の挙兵から壊滅まで、概ね時系列に語っていきます。
日々、ドキュメント風に楽しんでいただければ幸いです。

以下のインスタサイトにお越しください。

https://www.instagram.com/p/C-la5K6TLIM/?hl=ja&img_index=1



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?