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キメハラ!ダメゼッタイ!パート2 #11

年末から年始にかけて怒涛の日々でして、さらにやることを増やすという
鬼の所業に出たこともありちょっと制御するまでに時間かかりましたーーー。

必要とされるというのはありがたい!

ということでジブリ鈴木敏夫の続きいきたいと思います。

▼目次
1一時間半かけて断られた
2考察

1.一時間半かけて断られた

雑誌編集者として「アニメージュ」という雑誌の創刊を任された鈴木氏。
2人の天才、高畑勲と宮崎駿と出会ったのはとにかく時間のない雑誌の創刊
という無茶振りを押し付けられた時。

鈴木さんの身近にいた女子高生から『太陽の王子の大冒険』というアニメがとにかくすごい!という噂を聞きつけ、高畑さんに連絡をします。

電話がつながると、鈴木さんは高畑さんに大変会いたいとシンプルに伝えたそうだ。

ところが、高畑さんは、えんえんといかに会えないかという理由を並べたそうです。それも1時間延々と!笑

(たまったもんじゃない。そしてこういう人たまにいる笑)

何を言ったのかその時の内容はほとんど覚えていないそうですが、
『宇宙戦艦ヤマト』のヒットに乗っかり、大衆向けの雑誌を作ることには協力できない。と。

そういう雑誌に参加することに疑義があると。

一時間も話されたもんだから流石にこれは無理かと諦めようとすると、

高畑さんは「あなたの取材を受けるわけにはいかないけれども、実は『太陽の王ホルス』を一緒に作った宮崎駿という男がいて今、自分の隣の席にいる。彼は別の意見を持つかもしれないので代わろうか?」と。

そこで宮崎さんが出る

「あらましは聞いていました。結論から言います。」

横で電話対応を聞いていたのであろう。
鈴木さんは「はぁ。」というしかない。

すると宮崎さん
「自分は『太陽の王ホルス』に関しては、しゃべりたいことが山のようにある。だから一六項(雑誌の文面)よこせ」と。

(私ならこの時点で吹き出しているなーとともにこの人に対しての好奇心が尽きないと思う笑)

元々高畑さんには八項と伝えたのに、、、鈴木さんはなんという人たちなんだと思ったそうです。

後で分かったことで、彼らにとって『太陽の王ホルス』は強い思い入れがある作品でもあり、日本の長編アニメーション映画の中で大きな位置を占めるだけでなく、彼ら自身の若き日そのものとなっている。

だから敬意を語るには一六項では語り尽くせないという。それが宮崎さんの言い分でした。

結局、高畑さん一時間、宮崎さん三十分くらい話し続けられ、根負けする形で諦めたそうです。笑

でも、そんな変人だったからもちろん記憶に強く残ったそうで、『太陽の王ホルス』が気になってしまったそうです。
あまりにも気になって、池袋の文芸坐オールナイトでやっているということで夜中に飛んでいった。

そこで度肝を抜かれた!!!(続く)

2.考察
個人的な感想で言うと、
こんな個性的な方々と出会える人生というをただの頑固偏屈じじい!出たな!と思うのか、気になった真夜中に作品まで見にいってしまうのかという
ものの見方考え方が面白いのと、前にも書いたように鈴木敏夫という人は、
元々週刊誌などの記者希望だったということだ。

とにかく好奇心に素直なんだろうなーと思います。
しかも、それに対して好奇心がまさって飛びつく。

人生の中でそんな瞬間と出会えていても取りこぼしているのか、いないのか
はたまた勘違いなのか、確信なのか。そんなのは振り返ってみないとわからない。

ということで振り返らないとわからんことは考えず、今日も好奇心を
元手に、ゆるっと人生楽しんでこう。

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