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招待制でオンラインコミュニティを運営してみて気付いたこと

株式会社Peer Lodge代表のまささいとうです。いいねや視聴回数が見えない音声コミュニティ「Peer Radio(ピアラジオ)」をつくっています。

招待制でオンラインコミュニティを運営してみて気付いたことについて、まとめてみました。

なぜ招待制にしているのか

ピアラジオは招待制のコミュニティです。ユーザーの方からの招待か、知り合いの方がおられない場合は運営チームにご連絡頂ければ運営チームから招待コードをお送りさせて頂く、という形で運営しています。

application(コードあり) (1)

招待制によってプレミア感を出すといった目的は一切なく、「ユーザーの皆さまに安全なコミュニティを届けたい」という想いから、招待制という形を取っています。

誹謗中傷がないやさしいコミュニティをつくる。これが僕たちの目標とするところです。

身の丈に合わない規模拡大によってユーザーの方が不安を感じ、声を発しづらくなることはあってはならないと考えています。

やさしいユーザーが紹介してくれる方はきっとやさしいユーザーだろう、と信じていますし、実際に運営していてもその通りだと感じます。

「誰に招待してもらったユーザーの方なのか」はプロフィール欄に表示され、新規ユーザーの方の投稿も安心して聴いてもらえるようになっています。

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招待制でコミュニティを運営してみて感じたこと

やはり「規模と安全性の両立をどのようにしていくか」という葛藤が日々あります。ビジネスとしてサービスを運営する以上、利用してくれるユーザーの方の人数は非常に重要。

招待制ではなく誰でも使えるようにすれば、利用してくれるユーザーの方が増えることは間違いないですが、それによってコミュニティの安全性が失われることだけは避けなければいけません。

また、招待制で運営する中でも、ユーザーの方同士がコミュニケーションの中でストレスを感じることは起こり得ることです。

「本音でいられる居場所」というコンセプトを掲げているため、サービス開始当初は「本音」を大切にするのか「安心」を大切にするのかが、少し曖昧になってしまい、ユーザーの方が混乱してしまうことがありました。

そこで「これはやってはダメ」という厳格なルールは定めないものの、新しくサービスを利用頂く方には以下の3点をお伝えし、理解頂いた上でサービスを利用頂くようにしました。

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現在はこの運営方針によって、登録ユーザーの方が増えてきても、コミュニティの空気感は初期の頃と変わることなく運営できていると感じます。

やさしい投稿やコミュニケーションが非常に多く、ユーザーの皆さまのあたたかさに感動しています。

友人招待しやすいサービスとはなんだろう

招待制による運営が上手くいっている一方で、課題もあります。

ピアラジオは、匿名かつ自己開示的な内面の投稿が多いサービスのため、本当に親しく1対1で悩み相談をするような友人以外には使っていることを伝えづらい、という性質があると考えています。

例えば、最近話題のMEEETのようなFacebookと連携している実名性サービスなどは、利用していることを他の方にもシェアしやすい。

このあたりから学べる部分も多そうな気がしています。

先日「ピアラジオは、居心地がよくて誰かに教えたくない自分だけの行きつけのカフェみたいだね」と言われてすごくしっくりきました。

そんな場所になれたらと思ってサービスをつくってきたので、とても嬉しい反面、このあたりのブランドイメージをどうしていくのかは、今後における課題だと思っています。

どうしたら、行きつけのカフェに知り合いを誘って一緒に訪れたくなるだろう。

これからどうしていくのか

「招待制」という形でこのまま運営してくのかどうか、についてはこれまでも、そしてこれからも探索していくことになると思います。

以下でも書いたんですが、

ピリカという世界100ヶ国以上で使われてる「ごみを拾ってその写真をシェアする」SNSがあるんですが、

「ごみを拾って地球をきれいにしよう」という理念の基にユーザーが集っているので、コミュニティ内でのユーザーのコメントなどもめちゃくちゃやさしいんですよね。

「おはようございます」だけ投稿しても、「おはようございます」というコメントがたくさんある、みたいな感じのやり取りが日々行われていて。

こういうコミュニティ運営が理想の形ではないかな、ということを最近は思っていたりします。

ソーシャルグッドな存在意義を掲げることで、「招待制」という形を取らなくても、やさしいユーザーの方が集まるやさしいコミュニティをつくっていけるのではないか、という可能性も感じています。

ピアラジオらしい存在意義をさらに磨いていくこと、発信していくことが重要になってきそうです。

ユーザーの皆さまに安心してサービスを使って頂くということを最も大切に、これからも最適な形を探っていければと思います。

おわりに

いいね機能がなく、視聴回数が見えない音声コミュニティ「Peer Radio(ピアラジオ)」をつくっています。

気になられた方おられましたら、よろしければユーザー登録いただけたら嬉しいです^^

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