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法人向けのPeer Radio(ピアラジオ)の事業展開について考える

株式会社Peer Lodge代表のまささいとうです。いいね機能がなく、視聴回数が見えない招待制の音声アプリ「Peer Radio(ピアラジオ)」をつくっています。

現在、Peer Radio(ピアラジオ)の法人向けの事業展開を検討しており、そちらについての現段階での思考メモです。

法人向けの事業展開を検討しようと決めた背景

元々は、母や友人のうつ病などがきっかけで、Peer Radio(ピアラジオ)という場所をつくることに決めました。

Peer Radio(ピアラジオ)は、家でも職場でもない第3の場所としてのオンラインの居場所で、そうした居場所は世の中にとってなくてはならないものだと考えています。

そんな第3の居場所としてのPeer Radio(ピアラジオ)を運営する中で、職場自体も安心できる居場所にしていくような取り組みができないかという想いを感じていました。

母も友人も、職場での問題がきっかけでうつ病になってしまったという経緯があり、第3の居場所も大切ですが、職場においても居場所づくりが必要ではないかと考えています。

自チームでもPeer Radio(ピアラジオ)を利用して、定期的にお互いの日常や振り返りを音声でシェアするようにしています。

現在、フルリモートのチームでアプリ開発を行っていますが、音声のシェアにより、お互いを理解し合いながら働くことができているように感じており、チーム内での音声コミュニケーションに可能性を感じています。

そのような背景から、法人向けの事業展開を検討しています。

法人向けにどのようなサービスを提供していくのか

チーム内での非同期の音声コミュニケーションにより、リモート環境でもお互いを理解し、信頼しながら働きやすくなるきっかけとなればと考えています。

解決したい課題

・リモート環境では、どのようにチーム内でコミュニケーションを取れば良いかが分からない
・リモート環境では、チームメンバーのモチベーション・体調管理が難しい
・リモート環境では、新たなメンバーがチームに馴染んでいくのが難しい

現状の代替策

・日報やチャットなどのテキストコミュニケーションでは、お互いが何を考えているかが分かりづらい
・Zoomや電話、対面でのコミュニケーションはお互いの時間が合わないと難しい
・Discordなどの同期的なコミュニケーションは、ずっと繋がっているのでストレスがある

Peer Radio for Bizで出来ること

基本的な機能は、個人向けのPeer Radio(ピアラジオ)と同様です。チーム内で自分の気持ちを声でシェアして聴き合ったり、共感した相手にコメントを残したりすることができます。

Peer Radio for Bizの特徴

・チームメンバー同士でお互いの自己紹介や、日報・週報、何気ない日々の話題を音声で共有することで、チームメンバーの意思疎通が深まる
・非同期のコミュニケーションにより、お互いのタイミングでストレスなく話したり聴いたりできる

法人限定の特別な機能

・倍速再生機能
・音声テキスト化機能
・管理者画面の公開、分析結果の閲覧

料金プラン案

SMALLプラン:1アカウントあたり100円/月(税込)
・倍速再生機能
・ログ保存件数制限あり

BASICプラン:1アカウントあたり500円/月(税込)
・倍速再生機能
・ログ保存件数無制限
・音声テキスト化機能

PROプラン:1アカウントあたり900円/月(税込)
・倍速再生機能
・ログ保存件数無制限
・音声テキスト化機能
・管理者画面の公開、分析結果の閲覧

※今後テストマーケティングの中で最適な金額を決定

Peer Radio for Bizが効果を発揮できそうな組織

・営業などコミュニケーションが活発な組織
・Zoom・Slack・日報・SFAツールなどを導入済み
・20代中心の組織(10名以内)
・お互いに自己開示できる親密な関係の組織

想定ポジショニング「コミュニケーションの質」「リアルタイム性(同期・非同期)」でマトリクス図を作成して考えてみました。

我々が理想とするポジショニングは、コミュニケーションの質が高く、リアルタイム性が低い非同期コミュニケーションの位置ではないかと考えています。

・日報・SFA・チャットツール
テキストのため情報量が不足

・電話・ビデオチャット・対面
同期的なコミュニケーションのため、お互いの時間が合わないと難しい

コミュニケーションの質が高く、リアルタイム性が低い非同期コミュニケーションに関しては「社内ラジオ」「社内向け動画配信」がそのカテゴリに該当すると考えています。

「社内ラジオ」「社内向け動画配信」のカテゴリをさらに細分化して「編集コスト」「コンテンツ作成の気軽さ」でマトリクス図を作成してみます。

Peer Radioは「作成が気軽で、編集コストも低い」という価値を提供できるのではないかと考えています。

・社内動画
編集コストが高く、撮影も気軽ではない

・従来の社内ラジオ
気軽な声を残す場所ではなく、社内向け配信・社内報のような位置付けのため、気軽に何気なく声を残せるわけではない

声の残す側の従業員にとって、最も気軽に声を残せる場所がPeer Radio(ピアラジオ)でありたいと考えています。

PoC実施からの知見

2020年度には既に3社でPoCを実施、以下のような課題が見えてきています。

①ターゲットの絞り込みの必要性
PoCを実施したチームの中で、アクティブに活用されるチームとほぼ活用されないチームに大きく分かれました。

アクティブに活用されるチームは、顧客やチームメンバーとのコミュニケーションが日頃から頻繁に行われ、日報を毎日記載している20代のメンバーが中心の営業組織でした。

利用後のアンケート結果は以下のようなもので、満足度も高かったです。

こちらからのフォローをほぼ行うことなく、自然とチーム内での音声シェアが生まれており、このようなチームをアーリーアダプターと定義するのが良いのではないかという仮説が生まれました。

②法人向けの開発体制強化
B2B向けの機能追加の要望などが多く、B2C向けに開発したサービスのままでは事業展開は難しいのではないかと感じました。

倍速機能などのような法人で利用しやすくなる機能の開発は、法人向けに事業展開するのであれば必須になるのではないかと考えています。

また、そのような要望にスピーディに答えていくための開発体制の強化も必要になってくると考えられます。

③営業・フォロー体制強化
リード獲得・商談・フォローに大幅に時間が割かれてしまうため、ある程度フローが汎用化したタイミングで、営業体制の強化が必要になりそうだと感じています。

また、①ターゲットの絞り込みの必要性にて記載したような、オンボーディングにそこまで時間を割かなくてもアクティブ化していくターゲットへの拡販は重要となってきそうです。

おわりに

これからテストマーケティングを通じて、正式ローンチに向けて解像度を高めていければと思います。

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いいね機能がなく、視聴回数が見えない招待制の音声コミュニティ「Peer Radio(ピアラジオ)」をつくっています。

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