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起業して2ヶ月間で学んだこと

株式会社Peer Lodge代表のまささいとうです。いいねや視聴回数が見えない音声コミュニティ「Peer Radio(ピアラジオ)」をつくっています。

2020年4月に起業して、もうすぐ2ヶ月になるので、日々の学びを記しておこうと思います。

サラリーマンを辞めると、評価面談もないし、職務経歴書を書くこともない。振り返るタイミングを自分でつくらないと、なかなか振り返りをしなくなってしまいますね。

この2ヶ月を総括すると、自分のつくりたいものをつくれる時間が増えて大きな喜びを感じる一方で、世の中にないものを生み出していく難しさとも向き合った2ヶ月でした。

大きなトピックは以下の4点。

プロダクトに集中する時間を確保する

多くのベンチャーが悩む部分かと思いますが、資金のための業務委託と、未来のためのプロダクト開発のどちらに重きを置くのか。

この問いと向き合えたことは、大きな学びになりました。

前職は大企業の新規事業という位置付けで、AIベンチャーで事業企画をしていました。

企業内の新規事業であれば、会社の事業が上手くいっていなかったとしても、給与は入ってくる。

起業の場合、事業が上手くいかないと自分にお金は入ってこない。

このことは当たり前だし、自分が新規事業に携わっていた中でも思っていたことでしたが、実際に体験するのはやはり違いますね。

この2ヶ月間は資金のために、業務委託もいくつか請けながら事業を行っていましたが、業務委託を請けすぎるとサラリーマン時代に合間でプロダクトをつくっていた頃と同じで、プロダクトに時間を割けなくなってしまう。

そのもどかしさがありました。

僕たちは、株式による資金調達をしない、という意思決定をしています。
今後はあるかもしれませんが、少なくとも現段階では。

エクイティファイナンスをすることで、ユーザーにとって最善の速度でコミュニティを拡大していくことができなくなってしまうのではないか、という想いからです。

そのため業務委託案件も請けていましたが、業務委託に重きを置きすぎると、プロダクト開発の歩みはどうしても遅くなる。

ここから先は、事業を加速させるために思い切って業務委託は捨て、自分たちのプロダクト1本で走れるところまで持っていく。そう意思決定しました。

ここから数ヶ月は少し苦しいですが、自分の事業のみに時間を費やしていく。歯を食いしばって走るタイミングです。


時間的リソースの配分を最適に

人的リソースと資金が少ない創業期。

このタイミングでは、唯一どの企業にも平等な時間的リソースをどこに使うのか。これを決めることが、最も大きな意思決定だと学びました。

この大きな意思決定の機会が、日々訪れる。
自分の時間の使い方次第で、事業がどうなるかが変わっていく。

何でもできるからこそ、最もクリティカルなことに時間を使う必要がある。

プロダクトに集中すべきなのか、プロモーションに集中すべきなのか。
B2C事業に集中すべきなのか、B2B事業に集中すべきなのか。

どこが最も優先順位が高いのかを見極め、アクションする。
この難しさを感じました。

優先順位を定めるためには、会社として向かう方向を定める必要があり、そこから施策の優先順位に落としていく必要があります。

方向性を決めるということは、答えのないこと。
施策の優先順位に関しても、同じく答えはない。

答えのない中で向かう方向を定め、その道が正しいと説き、施策の優先順位を決め、チームを前に進めていく。

ここに面白さと難しさを感じた2ヶ月でした。


ビジョン・ミッションを暫定で定める

プロダクト開発に取り掛かる前に、ビジョン・ミッションを暫定で良いので定めておいてよかった。これも学びでした。

事業が構想段階にあった1年半ほど前から、ビジョン・ミッションの方向を探ってきました。

チームが意思決定に迷った時、お互いの意見が食い違った時、新たにメンバーがジョインした時、立ち返れる場所があることのありがたさを感じました。

ビジョン・ミッションに沿って日々コミュニケーションすることで、デザインにしても、マーケティング施策にしても、アウトプットが大きくずれない。

ベンチャーなので、細かな表現は変わっていくと思いますが、ビジョン・ミッションの大きな方向性を定めておくこと。

上手く言葉で表現できなくても暫定で定め、アップデートし続けることが大切だと感じました。

未来を描き続けるためのインプットの時間をつくる

インプットの時間をつくる重要性に気付けたのも学びでした。

CEOが何でもやるのが創業期。
ただ、実務が多くなると、新しい学びを得る時間が減ってしまう。

CEOの役目は、夢を描くこと。未来を描くこと。

アウトプットばかりでインプットが少なくなってしまうと、アウトプットも平凡なものになってしまう。

アウトプットを研ぎ澄ますために、未来を描き続けるために、インプットの時間、思考する時間をきちんと毎日意識的につくっていく。

これが大切だと学びました。

現在は寝る前の1時間を、読書や未来を考える時間に当てようと試みています。最適なインプットの方法を探索していきます。


楽ではないですが、これまでの人生の中で、最も充実した2ヶ月となりました。起業してよかったと心から思います。


今後も定期的に、日々の学びなどを更新していければと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。


おわりに

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