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寺院設備学の構想

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「仏具や法衣の教科書を作りたい。」から始まった日本の伝統工芸の中の一つ、仏具工芸の世界を整理するもの
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サカナに関するエトセトラ.

木魚のデザイン木魚にはサカナの意匠が施されていて、日本だけでなく他の仏教国でもこのデザイ…

賢者の石と同じ材料を使った工芸品がある。

賢者の石は身近にある?辰砂という鉱石を知っていますか? 天然の硫化水銀の塊で日本では古く…

香りはどこから来るのか。

前々回の柄香炉において香を焚く習慣がユーラシア大陸全体に広がっていたことと香を焚く香炉は…

よい龍(ドラゴン)の見つけ方とは?

実は地球の神龍(シェンロン)はどんな願いでも叶えてくれるのに1番偉い龍じゃない。 そりゃそ…

古代の祭礼具・柄香炉

お香文化のはじまり 仏前や神前で香を焚くという儀式は古代から中東や北アフリカ・アジア地域…

天蓋はお釈迦様の傘

傘をさしてもらうくらい偉い。お寺の天井を見上げてもらうと金箔で装飾されたものや黒く塗られ…

構想の主旨

この構想を描くきっかけになったのはブッダガヤでのある経験がもとになっています。 自己紹介にも少し書きましたが僕は元・法衣店の営業マンでした。 また僕が勤めていた法衣店は曹洞宗専従の会社でした。 ご寺院様ならこの専従性のことを知っておられる方がほとんどかと思いますが補足させていただきます。 日本には簡単に整理すると13の宗派があるとされています。曹洞宗はその中の一つで最も全国の寺院数の多い宗派になります。 専従性というのは曹洞宗以外の仕事は行わないということです。 一体