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エンジニア向けキャリア面談で聞く7つの質問〜Findyユーザーサクセスで大事にすること〜 Vol.2

 はじめまして。Findyユーザーサクセスチームの北川@OnigiriMa_shiと申します。大手証券系シンクタンクにてSIerを務めた後、エンジニアとのキャリア面談やエンジニア向けイベントの開催、自社メディア(Findy Engineer Lab)の運営をおこなっております。詳しいことはこちらに書いておりますので、以下略とします。

 前回の記事では、マインド部分を中心的に記載しておりましたが、本記事では、”ユーザーサクセス面談”にて普段話すことを記載しています。
 目的としては、普段話していることを本記事でお伝えし、転職時の考える参考としていただくことです。

<7つの質問>
①これまでにどんな開発を経験してきたか?
②どういうスキル、言語を扱っていきたいか?
③どういう業界に興味があるか?
④どういう人と働きたいか?
⑤どういう働き方がしたいか?
⑥どういう企業規模で働きたいか?
⑦どういうキャリアを歩みたいか?

転職における4Pをエンジニア視点であてはめる

転職でよく聞く考え方として、4Pというものがあります。
大元はマーケティングにおける4Pですが、転職においては以下の4つの分類となります。

<転職の4P>
①philosophy(理念、ビジョン)
②profession(事業内容、職務内容)
③people(社員、社風)
④privilege(福利厚生、人事制度)

 最終的には、「仕事において最も自分が大事なところはなにか?」を自ら気づいていけるよう、そのプロセスとして様々な質問をいたします。
 ただ、既に具体的に転職活動をしていて、積極的に求人を求めている人にとっては、求人紹介をしたり企業とのやりとりを仲介したりなど、エージェント的な動きも行っていきます。

問いかけの質によって気づきは変わる

 ここからは、普段お話する際の問いかけの例をお出ししていきます。
普段時間をとって考える機会がない方や、一人で内省するよりも声に出して話すことで新しい気付きや発見があるもの。そういった機会を提供すべく、いろんな角度で質問をいたします。
 知っておいていただきたいのは、問いは決して皆様のスキルを図るような面接感覚でやっているのではないということ。
 あくまで本人の経験を客観的に聞いて、第三者の役割で情報や意見をお伝えできればと考えています。

①これまでにどんな開発を経験してきたか?

 実際にこれまで携わってきたシステムや開発経験をお聞きします。これは、今後のキャリアや求人情報、どういった働き方がフィットしそうかを一緒に考えるあたり、似たような経験を積まれている方のキャリア情報を踏まえてのお話ができるためです。
例えば、以下のような質問を聞かせていただきます。

 ・どういうプロダクト、システムをつくってきたのか?
 ・開発をする中で工夫したこと、こだわったことはあるか?
 ・どういった役割で仕事をしてきたか?
 ・やっていて楽しかった業務はあったか?
 ・開発を行う上で大事にしていることはあるか? 

②どういうスキル、言語を扱っていきたいか

 エンジニアにとっては、どの言語を扱っていくのか?の選択はとても大事です。もちろん、作るプロダクトによって求められる言語は変わってくるので、こだわりはないという方もいらっしゃるでしょう。
 ですが、転職時はやはり自分が今どの言語が一番扱えて、その言語がどういうところで需要があるのかは、大事なポイント。
 これまでやってきた言語のスキルを伸ばしていきたいのか、転職先では新しい言語にチャレンジしていきたいのか、はたまた職種ごと変えたいのか、転職の判断の大事な要素です。
よって、以下のような質問を軸として、お話させてもらっています。

 ・フロントエンド、バックエンドどちらをやっていきたいか?またはその割合は?
 ・どの言語をこれまでやってきて、どの言語に興味があるのか?
 ・なぜその言語が面白いと感じるのか?
 ・今注目している言語は?

③どういう業界に興味があるか?

 プロダクトを開発するに当たり、自分が興味の持てるプロダクトに携わっていたほうが楽しいですし興味も続きます。
 誰しもがこの業界がやりたい!と明確にある訳ではありませんが、改めて自分がどういった分野が興味がありそうか、は考えて損はないでしょう。
 特に、今は業界特化型のSaaSプロダクトも多数出ており、医療、不動産、農業など、多数のサービスが出てきています。
 こちらについては、弊社でまとめている資料を元にして、どういった企業があるかをサンプルとしてお出ししながら、お話いたします。

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④どういう人と働きたいか?

 こちらは言わずもがな、大事な要素ですね。もちろん、転職した後に必ず望む人と働けるわけではありません。
 ですが、これまでの経験から、どういう人と仕事をした時がやりやすかったのか、どういう人と働けば自分の技術も上がっていきそうなのか、を整理すると、転職だけではなく現職でも意識して業務を行うことができるようになります。
 ズバッと物事を言ってくれる鋭い人とやっていきたいのか、チームの和を重んじるような温和な人とやっていきたいのか、自分の今のフェーズや気質で、人やひいては組織を選んでいくのも一つの考え方です。
こちらでは、以下のような質問をいたします。

・今までにどんな人と一緒にやっていた時が楽しかったのか?
・今までにどんな人と一緒にやっていた時が働きやすかったか?
・どういうチームの時が一番力を発揮できたと感じるのか?
・どういう人がいる環境で働いていきたいのか?

⑤どういう働き方がしたいか?

 今となっては当たり前となったリモートですが、完全フルリモートがいいのかある程度は出社してコミュニケーションを大事にしていきたいのか、入社後のギャップを生まないためにもどういう働き方が理想か、を自分の中で持っておきましょう。
 育休制度や子育てを重視するカルチャー、はたまた技術力をつけるためにがっつりと時間をとっても良いので働きたいのか、自らのキャリアや暮らしとの兼ね合いで、働き方の選択は大きく変わってきます。
ここでは、以下のような質問をいたします。

・出社の頻度はどれくらいが望ましいか?
・福利厚生や教育制度など、どういった仕組みがあってほしいか?
・仕事と暮らし、どういうバランスで働きたいか?
・残業時間はどれくらいが理想か?

⑥どういう企業規模で働きたいか?

 10人以下のスタートアップでフルスタックにやっていきたいのか、100人以上の伸び盛りの企業で一つの職種のスキルを上げていきたいのか、300人以上の組織で腰を据えて開発したいのか、規模感によって仕事のやり方は変わってきます。

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 わたしもそうでしたが、7人くらいのチームで自由に動いているときと、関係者が多く関わる人も多かった大規模PJだと、進め方には大きな違いがありました。ここは好みだとも思いますが、どういった規模感の組織だと働きやすいのか、どういう規模の組織にチャレンジしてみたいのかも考える一つの要素となります。
ここでは、以下のような質問をいたします。

 ・一番働きやすかったチームや組織規模はどれくらいだったか?
 ・次はどういう規模の組織にチャレンジしたいか?

⑦どういうキャリアを歩みたいか?

 ここは最もご質問が多くあるところなのですが、「マネジメントを行ったほうがよいのか?」というのは、誰しも気になるところです。
 自らの志向性にもよりますが、具体的な年収の上がり具合、どんなキャリアがあるのか、どういう風にステップアップしていくのか、などをファクトベースでお話して、考えていただければと思っています。
「エンジニアマネージャー」「テックリード」「プロダクトマネージャー」などエンジニアのキャリアは多様化する一方ですが、その道筋は千差万別。我々は、面談してきた人や、クライアントの企業の事例などを踏まえて、参考情報をお伝えしていければと思います。
ここでは、以下のような質問をいたします。

 ・マネジメントを行っていきたいと感じるか?
 ・人、プロダクト、技術、どの方向が一番興味を感じるか?
 ・周りに尊敬できるマネージャーはいるか?その人はどういった働き方をしているか?
 ・少し先の自分をイメージしてどのようなキャリアを歩んでいるか?

まとめ

 面談に及ぶにあたって、まだ転職やキャリアについて考えていなかったり、ご経験の棚卸しがやれてなくても問題有りません。
 社内だけでは手に入らないような情報を得るため、そしてこれからエンジニアとしてやっていくにあたってのヒントを少しでも面談で得ていただければ幸いです。転職を具体的にすすめる方は、望む形でご支援いたします。ぜひ、皆様とお話できることを楽しみにしております!
 次回は、我々ユーザーサクセスチーム、ひいては弊社の採用でも大事にするスカウトメッセージについての記事をお届けします。

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