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偉い≠凄い

お久しぶりです。小さな経営者のMです。
前回までは、お金や時間のお話をしてきました!
今回は、人との付き合い方についてお話しできればと思います。ご参考にしてみてください。

特に、中間管理職をはじめ、チームのリーダーの方には参考になるかと思います!
それではいってみましょう!


その発言は誰が言っている?

上の「誰が言っている?」という言葉は、組織に入っているとよく耳にするのではないでしょうか?

人は何を言っているのかではなく、往々にして誰が言っているのかで正しいかそうでないかを判断しています。僕もサラリーマン時代に上席に報告をした際、結構な頻度でこの質問が返ってきました。上司に言われたらしていい返事は2つだけ、はいかイエスだけだ。なんてことを言われたこともあります。とある上席とのやりとりの一例をご紹介します。

僕「先輩!今日、業後に投資信託についての勉強会があるらしいですよ!」
先輩「マジで?俺、予定があるんだけど、それ誰が言ってんの?」
僕「支店長です!」
先輩「マジか・・・。最悪」

よくある会話の内容だと思います。
しかし、ここで僕が「後輩の〇〇です」と言えば、先輩の返事は高確率で変わったと思いませんか?
「そんなん急に言われても俺にも予定があるから、今日の今日は無理だ」
なんて返答が返ってきそうです。

誰の発言かで態度が変わる。これはかなり危険です!
思考が停止している状態にあります。誰が言っているというのは物事の側面情報であり、核心では無いからです。
ここで1つの有名な演説をご紹介します。

「あなたの国が、あなたのために何ができるかを問うのではなく、あなたが国のために何ができるのかを問うてほしい」

これは、国民から熱狂的な支持を集めた1人の男性が、若くして一国のリーダーに就任する時の演説です。
当時、世界中が彼に注目し、間違いなく時代の中心にいた人物の発言です。

う〜ん、何やらカリスマ性を感じる言葉。実際、こんな発言をしてここまでの周辺情報で多くの人は、この発言者はアメリカ第35代大統領であるジョン・F・ケネディだと思ったのでは無いでしょうか?


残念!
正解は、ナチス・ドイツの首相であるアドルフ・ヒトラーの演説です。

ヒトラーの発言だと思って、もう1度先ほどの演説を見返してみてください。意味合いが違って見えてきませんか?正義感に溢れた言葉が、民衆を盲目にして、国民を破滅の道へ追い込んでいく言葉のように感じませんでしょうか?
もし、違って感じたのであれば、あなたは発言者によって考えを変えるタイプになりつつある、もしくはそのようなタイプになっている可能性が大きいです!


物事の本質を把握するために

ここまでのお話で、現在中間管理職や、チームリーダーの方はハッとされたでしょうか?部下や後輩から報告が上がってきた時に、何を言っているのかではなく、誰が言っているのかで判断を下していないでしょうか?

部下や後輩は自分が想像する以上に上席の言動を見ているものです。
何を言っているかで判断している人は自然とぶかや後輩からの信頼が厚くなります。逆に、誰が言っているかで判断していると、人望は下がりますし、「この人は必要なのか」と思う人も出てくるでしょう。

実際、自分を彼らの立場に置き換えて考えてみてください。自分が報告した時に、報告内容ではなく発言者で判断されたとすれば・・・お分かりですよね?

では本質を把握するにはどうすればいいのでしょうか?それは以前にお伝えしました坂本龍馬でもお伝えしました「考えること」「考え続けること」です。

考えるポイントは、「なぜ?」を最低5回は考えるようにしてみましょう。そして考えるときは、ロジックツリーなどに書き込むといいでしょう。ロジックツリーがわからないという方は、下記のブログを見てみてください!非常にわかりやすく説明されています。

私の経験上、物事の多くは「なぜ?」を5回繰り返すと原因や本質に辿り着きます。


偉いからすごいじゃない。凄いから偉い。

物事の本質を捉えられるようになると、偉い≠凄いということがわかってくると思います。
世の中には「俺の方が偉いんだから言うことを聞け」という傍若無人な人間が多くいます。上司の命令は絶対だ!と言うタイプですね。

確かに、命令指示系統が狂うと組織は機能しません。ティール組織なんて言葉もありますが、まだまだ組織の基本はピラミッド構造です。上からの命令が機能しなければ組織は動かないでしょう。

これをお読みの管理職の方も、言うことを聞かない部下で頭を悩ませている方もいらっしゃるのでは無いでしょうか?そんな時に、この命令や指示にはこういう目的があってということを、あなたは理路整然と説明できますか?説明した時に部下や後輩が「なるほど!」や「だからやるんですね!」と、明るい表情にすることはできるでしょうか?

僕に部下が言うことを聞かないんだよねといった相談をされる中間管理職の多くは、自分自身がなぜその命令をされたのか、その命令に従うことでどのような目的が達成されるのかを全く理解していないケースが大半です。

自分の立場が被指示者より上だから言うことを聞くべきである!と言う考え方は、人間=機械と言う認識に陥りやすいです。彼らにも意志があり、人格があります。だからこそ組織は面白いし、彼らが本質を理解した時、自分では思いもしなかったアプローチ方法なんて化学反応が出てくるのです。
脳死状態で自分の命令を聞く部下に囲まれている組織であれば、指示者の器を超える組織はできません。指示者=組織となってしまいますし、何より、あなた自身がそんなところで働きたく無いと思います!

凄いから偉いのではなく、凄いから偉いと思われて初めて上席と言えるのです。そして、下を納得させられるだけの命令の意味合いを自分が持つ。そのために頭に汗を書き続ける必要があるんです。

そして、相手が理解・納得して物事に取り組められるようになると、部下は居酒屋で上司の悪口を言わなくなったりします。往々にして自分を殺して命令に従っている時、人間は自我を保つために陰口を言うもんです!!


皆さんはいかがですか?
誰が言っているのかではなく、何を言っているのか?理解して本質を掴める人間になっていきましょう!!


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