「いらすとや」が起こしたイノベーション
前提。イノベーションとは
イノベーションは技術的な話だけではなく「どう社会を変えたか」
そしてイノベーションにもレイヤーが存在し、「個人」「村」「社会」的な、関わる人の範囲も存在すると思います。
「いらすとや」の起こしたイノベーションとは
明らかに「ビジネスパーソンの伝える水準を上げました」
もっと言うと「伝えるという行為に価値を求めないビジネスパーソンの、伝え方の水準」を上げました。
「いらすとや」イノベーションの条件
1, いちいち許諾を得る必要がない
2, 文脈が日本人に伝わりやすいイラストが多い
3, 数が多い
水準をあげる条件として、一番大きかったのは、「いちいち許諾を取る必要がない」という事につきます。
また、そのイラストの内容が明らかに日本人向けです。日本に特化している。文脈が日本人に伝わりやすい。つまり日本向けでは使いやすい。
そして、量も半端ない。日々追加されていきます。時代にあったものが追加されていく。
僕としては、「いらすとや」のようなものは、AIサービスのあるべき姿だと思っています。
AIサービスの本質は、仕事の外部化です。
「いらすとや」は伝えるという行為の水準アップを外部化している。
もちろんAIサービスに関しては、そこで「自動化」というプロセスが入りますが本質は同じ。「外部化」です。
*外部化をどこまでするかという話です。
外部化は、経済学というか、経営学の基本です。
コアではない箇所は、基本的に外部化します。
例えば、自動車産業は日本で数社いますが、そこではコアではないと判断した仕事は「各社が強調して一緒に別会社を作ってそこでやる」という感じです。
また、自社の得意ではない箇所も外部化です。トヨタとソフトバンクの強調などがわかりやすい。これは新しい価値を生み出す事にもなる。
理にかなっています。