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あなたはいつも境界線の内側をウロウロしている(アサーティブなコミュニケーションの話)


心理学を勉強してる人なら知ってますよね、アサーティヴのこと。

アサーティブとは、相手の気持ちを尊重しつつ自分の意見を率直に主張できる状態。

これが出来れば人生怖いものなしですよ。

でも、難しいですよ。
アサーティヴについて知識があっても、それを実用的に使いこなすのは。

距離感・・

仕事の時とプライベートの時、同じ相手でも時や状況によって相手との距離が変わりますよね。

仕事の時には、お互いある程度のことを言われても大丈夫なように、ちゃんと構えています。

仕事なんだからと、割り切っている。

じゃぁ、プライベートでの会話の場合はどうですかね?

仕事が終わってスイッチオフの時ですよ。
職場での会話と同じですか?

違いますよねぇ。
スイッチオフの時は何言われても大丈夫なように構えてないでしょ?

同じ相手であってもスイッチオンの場合とスイッチオフの場合で違ってきます。

当然、相手によっても距離は変わるし、
1対1なのか、それとも4人グループの中での会話なのか?

いろんなことが影響して、境界線の位置が変わります。

境界線が今どこにあるのかってちゃんと理解しないまま、
アサーティヴしてるつもりでいると嫌われちゃいますよ。

アサーティヴを知識としてしか勉強してない人は、そういうこと考えないでしょう?
いつどんな場面でも、誰が相手でも同じように、先生から教わったとおりにアサーティヴしてるでしょ?

相手との距離感をちゃんと掴むことが大事です。
相手によって、状況によって、1mmたりとも主張なんかされたくない場合もあるんだから。

問題は、その境界線がどこにあるのか判らないこと。

これを判らないまま、先生に教わった通りに実践しても上手くいきません。



境界線を知るためには、意識して境界線を越える必要があります。


なのに、、

上っ面の関係を保つために、境界線からはみ出さない。

今さら勉強しなくても、得意ジャンルじゃないですか?

あなたはいつだって、上っ面の関係を保つために境界線の内側で相手の顔色を伺ってるんです。
はなから境界線を踏み越えようなんて思っていない。

当たり障りのない社交辞令ばかり。

会社の上司や同僚との間でも、
ママ友どうしの井戸端会議でも、

そうやって、あなたは今まで何十年やってきましたよね。

あなたのアサーティブは何のためのものですか?

もちろん、一定の距離を保ちたい相手ならいいけど、

相手のことをもっと知りたかったり、自分のことを知ってもらいたかったり、
もっと愛したい、もっと愛されたい相手だとしたら、

自分からその人との距離を詰めようとしなければ、
あなたが思う理想の関係にはなれません。

そして、一緒に乗り越えなきゃいけない共通の壁があるとしたら、
相手と真剣に向き合わないといけませんよね。

仕事でもプライベートでもあるでしょ、そういうこと。

距離が近い方がいい。
距離を縮められるなら縮めた方がいい。

でも、その距離の詰め方が難しい。。

だからと言って、境界線を越えたら即アウトというわけではなくて、

土足で踏み込まないように、スマートに距離を縮めるのがアサーティブなコミュニケーションです。

あなたが学んだアサーティブもあると思うけど、
形ね、きっとアサーティブのテンプレートみたいなものがあるでしょう?

アサーティブ大学をきのう卒業しました~って感じが丸出しですよね。

あなたのアサーティブは、なんのためのものですか?

意味がないんです、あなたが心理学で境界線のことやらアサーティブなんてものを学んでも。

あなたにとっては、良い関係を「保つ」ための術です。
悪い関係にならないための術。

そんなものは今さら学ばなくても得意でしょ?


僕はね、お陰様で子供の頃から人間関係トラブルだらけでね。

年賀状なんて全く来ない。

人気者の妹はクラスのみんなから年賀状が届くんですよ。
それに比べて、僕は担任の先生とクラスの全員に出すような律儀な女の子からの2枚。

毎年2枚。

元日は毎年それで怒られていました、母親に。
なんで怒られるんだろうって思ってましたけど。

もちろん、僕だって僕なりに関係修復を試みたりしてきたわけです。

アサーティブなんてのは、独学でね、身に付いちゃってるんです。

僕はいつでも境界線踏み越えてました。
だからこそ、境界線の位置が判ります。

土足で踏み込めって言ってるわけじゃありませんよ。

上手いこと境界線を越えられれば、その境界線の位置が変わるんです。
境界線の位置が変わるってことは、相手との距離がひとつ縮むってこと。


あなたみたいに境界線の内側をウロウロしているだけじゃ判らないですよ。

何でも安心安全が第一ですもんね、あなたは。
いつまでもぬるま湯に浸かっているから、そこから出られない。

それが色んなところに現れます。

クライアントさんのための安心安全ならいいけど、
あなたが冒険したくないっていう安心安全。

そこから一歩たりとも外側へ出たくない、出られない。


道から逸れて冒険する時もそう。

本筋がギリギリ見え隠れするところ・・その境界線の外側に出て行かないと新しい発見に出会えません。


会話でも同じ、文章書く時もそう。

本題をより理解してもらうために、より面白くするため、輝かせるために、例え話をします。

例え話っていうのはある意味、冒険してるんですよ。



脱線して山奥の遥か遠くの方まで行けばいい。

戻って来られるかどうかのギリギリのところ、境界線を一歩でも二歩でも超えられたら、そのうちお土産を持って元の場所に戻れるようになりますから。

そうするとね、お話が楽しいって言われるようになるんです。


ちょっと例え話で冒険しすぎたかな?(笑)

少しずつ相手の顔色を伺いながら・・
それは何のためですか?

顔色を伺うのは、境界線がどこにあるのかを計るためですよね?

計った上で、それを踏み越えるのか?
それとも危険地帯から離れるのか?

それは、あなたの自由です。


でも、アサーティブなコミュニケーションを使って危険地帯から離れるって・・?

「冒険したくない」が染み付いているあなたは
アサーティブなコミュニケーションを学ぶ本来の目的を見失っている。


もしかすると、、
あなたのトラウマみたいなものが、そうさせるのかもしれない。
いろんなことがゴチャゴチャになってるかもしれない。

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