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どんな言葉で検索してサイトに来てくれたんだろう?

自然に囲まれたのどかな町で暮らす工務店広報の私が、地方でもデジタルを活用したマーケティングが必要!と奮闘する様を、このnoteで綴っていきたいと思います。同じ境遇の工務店広報の方にも役に立つ情報を提供していきますので、ぜひコメントやフォローお願いしますね。

どんな言葉で検索してサイトに来てくれたんだろう?

以前の記事でどこからサイトに来てくれるか調べる方法をお伝えしました。

その中で、
Organic Search(オーガニックサーチ)=自然検索からの流入
という項目がありました。この自然検索は広告などを使っていない場合、一番多くなる参照元かと思います。じゃあ自然検索をした方はどんな言葉でサイトに来てくれたの?って気になりますよね。
これを調べる方法があるんです。

それがサーチコンソールです!

サーチコンソールってなに?

サーチコンソールとは、自社サイトにユーザーが来る直前の行動を集計し見ることができるツールです。
例えば、
・どんな言葉で検索されて自社サイトが表示されたのか
・表示された言葉でどれくらいのユーザーが自社サイトに来てくれたのか
・検索によって自社サイトのどのページが表示されたのか
・どんなデバイスで見ているか
などがわかります。
これを活用してサイトがどんな経緯で見られているか把握し、サイト運営に役立てていきます。

実行!検索された言葉を見てみる

じゃあさっそく検索された言葉がなんなのか調べていきましょう。
使い方は非常にシンプルで、アナリティクスのような複雑さはありません。初見で大体の機能は使えると思います。

まずはサーチコンソールを開きます。「サーチコンソール」で検索したら出てきます。

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(登録などはGoogle公式ページをご確認ください)

左上で自社サイトのURLを選んだら(下図A)、その下の「検索パフォーマンス」を押します(下図B)。そして何やらグラフが出てきますが、ここはスルーして下にスクロールしてきましょう。

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ここに「検索キーワード」の項目があります。これが検索したときに自社サイトが出た時のキーワードです(下図C)。
これでどんなキーワードで検索してサイトに来てくれたのか調べることができました。

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前提!最初にやっておくべきこと

これをただ眺めるだけでもへぇそうなんだって思って結構楽しいんですが、それでは意味がありませんよね。サーチコンソールを使ってそのキーワードが検索された時どれくらい自社サイトが表示されているか、そこからどれくらいクリックされているか(自社サイトに来ているか)を調べることが大事です。
自然検索からの流入は、他のどの流入に比べてもサイト上のゴール(資料請求や見学会予約)などの数値が上がりやすいです。
ということはここでどれだけ表示されるか、クリックされるかで、そのあとの見学会の参加人数や商談数、契約数、売上にまで影響していきます。
そうなると検索されるキーワードが自社にとって最適だとそのあとの営業数字にまで効果があると言えます。そのためにまずは検索されたいキーワードを具体的に決めることが非常に大事です。

キーワードを決めるためにはユーザーの理解が必要

検索するということは、ちょっとした疑問や頭を悩ませる問題までレベルは違いますが、みんなが何かしらの課題をもっていると捉えるべきです。
まずは検索したユーザーの心情を理解し、その課題を解決できるサイトを作っていく必要があります。
例えば「工務店 東京」で検索した方は、東京にどんな工務店があるのか知らないのでまずは色々情報収集してみたいユーザー、だと言えます。
その場合は一社を深堀したいのではなく、ポータルサイトや比較サイトのように、いろんな工務店情報がのっているサイトが見たいと思うはずです。なので検索でもいろんな工務店一覧がのっているサイトが上位表示される傾向にあります。これはポータルサイトなどが広告をたくさん出してアクセスが多いから上位表示されているわけではなく、「工務店 東京」で検索したユーザーが見たいであろうと思うものをgoogleが選んで出しているというわけです。
なのでここで仮に上位表示できてアクセスが増えたとしても、基本的にユーザーは他の工務店もたくさん見たいと思っているので、他社サイトへ遷移していく傾向が強いとも言えます。よってここで上位表示されるメリットはないわけでないですが、小さな工務店が頑張るところではないでしょう。

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「木の家 工務店 東京」で検索した方は、木の家に積極的に取り組んでいる東京の工務店について知りたいと思っています。その場合も木の家に取り組んでいる東京の一覧が見たい場合もありますが、あまりポータルでの絞り込みもできないニッチな言葉だと数が限られているので、一社単位で見ていくユーザーも増えてきます。

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「ソーラー 工務店 東京」なども同じです。

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どんなワードで検索されたいのか具体的に決める

ただ闇雲に検索数の多いワードに設定すればいいものでもなく、ニッチすぎて検索する人が少なすぎる言葉でも駄目でしょう。小さな工務店は上記に上げた少しニッチだけど検索ニーズもありそうなワードを狙っていく必要があります。
ですが一番大事なのは検索してもらいたいという気持ちよりも、このキーワードで検索してくれたユーザーに対して他社には負けない自社の一番の強みが一番の正解になっているかどうか、です。自分たちはお客様にどんな生活をしてほしいのか、どんな家ならそれができるのか、それを実現するためにどんな工夫をしているのか、それら工務店の強みをわかりやすい言葉や単語まで落とし込んで考えることが一番大事です。ただそれが一番大変な作業ですが。
これらのキーワードは様々な要因が絡むので社内で話し合って決めていく必要がありますが、参考になるものとして「キーワードプランナー」があります。

これを使ってどんなキーワードがたくさん検索されているのか、自分たちで選出したキーワードがどれだけ検索されているのか、といったことを調べていきながら自社に合うキーワードを決めていきましょう。

上位表示されるために小さな工務店ができること

キーワードが固まり、ある程度運営してデータが蓄積されると、それぞれのキーワードがどれだけ上位表示されているか調べて施策が上手くいっているか調べる必要があります。これもサーチコンソールで調べることができます。

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上に平均掲載順位がありますので、これにチェックを入れてまた下の検索キーワードを見てもらうと、そのキーワードで自社サイトがどれくらいの順位で掲載されるのかが分かります。

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狙ったキーワードの平均順位が低い場合は以下のような原因があります。
・検索キーワードに対して内容が有益なものになっていない
・ページの読み込みに時間がかかる
・内容に誇大表現があって勘違いしやすい
・文字が小さかったり説明がちぐはぐで文章が読みにくい
・まだサイトの内容がグーグルに診断されていない
などがあります。
ユーザーが満足するサイトではないという場合は、担当者以外にも見てもらって率直な感想をもらったりして事前に修正しておける部分かなと思います。
またサーチコンソールというツールの仕組み上、サイトを更新してすぐ掲載順位に反映されるわけではなく、クローラーという自動サイト診断ロボットのようなものが巡回しているので、そのロボットが判断してもらうまでのタイムラグやそもそもそのサイトが有益なのか判断する上でのユーザーの閲覧データが蓄積されていないということもあるので、基本的に2~3か月はかかると想定しておくこともポイントです。

まとめ

どんな言葉で検索してサイトに来てくれたんだろう?という最初の疑問から一歩踏み込んで、

・どんなキーワードで検索されるのが自社にとって有効なのか
・検索で来てくれたユーザーにとって満足できるサイトになっているのか

というところまで深堀りして解説してみました。
アナリティクス、サーチコンソール、キーワードプランナーはサイト運営の分析に欠かせないツールになりますが、使い分けとしてはアナリティクスは基本的にサイトに来たユーザーがどのように行動しているか調べる、サーチコンソールはサイトに来る前にどんな行動をしていたかがわかる、キーワードプランナーはインターネット全体の動向がわかるといった捉え方でいいと思います。

プレゼンテーション1

サイト運営はデータとのにらめっこが多くなりがちですが、その先には必ず人が見ている、ということを忘れずに、目の前にお客様がいると思ってすべての分析と施策を実行していくことが大事だと思います。
今回の内容でわからないことがあれば気軽にご相談くださいね。

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