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バスケ活況は裾野へ~B3クラブが生み出す新たな波

おはようございます。Daiです。今日はバスケのお話。こちらも中断期間に入って久しいもので。その間に、気になるニュースがいくつか入ってきました。その舞台は「B3リーグ」。僕の記事ではなぜか何度か登場しております…。(この際なので読んでみてください)

発展途上のクラブだけでなく、かつてのトップリーグに参戦していたクラブも名を連ねる現在のB3。ただのプロアマリーグで片付けるには、ちょっともったいない活況を呈しているようです…。

今日は、いずれもB3クラブである埼玉ブロンコス、佐賀バルーナーズの2クラブについて書いていこうと思います。

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名物社長が名乗りを上げる

まず紹介するのは、埼玉ブロンコス。旧bjリーグに参戦の後、B3リーグに合流したクラブ。だが、B3合流後、なかなかB2昇格には絡めずにいる。観客動員も、B2以上に昇格を果たした他クラブと比べると少なく、シーズン平均700~800人ほどで推移している。

そのオーナーとなったのが、池田純さん。横浜DeNAベイスターズの社長として、経営改革を断行し続け、TBSグループによる経営で「焼け野原状態」となっていたベイスターズを一躍人気チームに押し上げた。その池田さんが、バスケ業界へと名乗りを上げたのだ。

チームを率いた後に他のクラブの社長となるのは、茨城ロボッツの山谷拓志さん(元宇都宮ブレックス)などの例があるし、また、ベイスターズ出身の経営者としては、同じDeNA系の川崎ブレイブサンダースの元沢伸夫さんがいる。お二方とも、現所属クラブでその手腕を振るっている真っ最中だ。

また、池田さんがブロンコスのオーナーに就いたことも、Bリーグの投資の流れにターニングポイントが来ているのではと思わされる。これまで、B1、B2の実業団系チームがクラブ化するに当たって大きくお金が動いた部分があった。しかし、それらが一旦落ち着き、今度はB3へと向かってきたのではないだろうか。裾野が広がれば、自然とBリーグ全体の市場が広がる。そんな中、ブロンコスがどう「化ける」のか。池田オーナーのもと、B3という次元にとらわれない策を次々に打ってくれる可能性に期待したい。

若者が目指す最高峰の舞台

続いて紹介するのは、佐賀バルーナーズ。今年からB3リーグに参戦を始めた。佐賀を含めた九州エリアは、まだまだBリーグの発展が途上にある(ライジングゼファーフクオカ、熊本ヴォルターズがB2、バルーナーズと鹿児島レブナイズがB3)。

チームを率いるのは、J1・サガン鳥栖の運営会社「サガンドリームス」の竹原稔社長の次男・竹原哲平社長。なんと22歳だ。彼のもとで、チームはエネルギッシュに躍動している。実績豊富な指導者がつき、さらに特別指定選手を獲得し、勢いに乗る。参戦1年目にして、B2参入に必要な「準加盟クラブ」の仲間入りを果たし、中断時点でB3首位に立っている。

バルーナーズが面白いのは、その将来でもある。

2023年の佐賀国体に向けて、佐賀市の佐賀県総合運動場に、8000席規模の大規模アリーナの建設が予定されている。完成後に、ここでBリーグの開催を目指し、バルーナーズは結成された。つまり、設立の段階から地元の夢が詰まっている。

こうしたエナジーが詰まっている間に昇格ができれば、一気に地元にも熱が入るだろう。熱が入ることで、チームにまた好循環が生まれる。バルーナーズは戦績こそ上位と渡り合っているが、その他はまだまだ発展途上。クラブが地力を付けてきた時、どのような姿になっているかが楽しみだ。

気になるのは昇格争い

今シーズンは(今のところ)B2最下位クラブとB3のライセンス持ち最上位クラブとの入れ替え戦が想定されている。このままの順位で行ったと仮定して、バルーナーズはB2最下位の山形ワイヴァンズとの入れ替え戦に臨む。負傷者が戻りつつあるワイヴァンズが、これまでの経験で跳ね返すか、それとも若さとエナジーでバルーナーズが一気呵成に昇格をつかみ取るか。

B1を目指すプレーオフだけでなく、新たな息吹を感じる入れ替え戦にも注目をしていきたい。

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