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Bリーグ2023-24オフシーズン診断・B2(14)熊本ヴォルターズ

B2に在籍し続け、「B1まであと一歩」というシーズンを何度も過ごしながら、壁に阻まれ続けているのが、熊本ヴォルターズだ。長年、西地区の戦力変動にも対応し続けているところだが、こと今季においてはその立ち位置が決して保証されていないようにも見える。

気付けば開幕まで1ヶ月。B2のオフ診断コラム、ラストの1本をどうぞ。


(参考)2022-23シーズンの戦績

オフの間の動き

戦力のキープにはあらかた成功したように見受けられる。昨季まで大巨人として君臨しながらも、ケガに泣かされ続けたベンジャミン・ローソンは福井へと移籍、帰化選手として厳しい用兵を耐え続けていたソウシェリフが横浜EXへと去った。さらに、昨季リーグ3位となる37.8%の3ポイント成功率を記録した谷口光貴が、よりによって同地区の福岡に移籍となったのは少々痛いところか。その福岡からは#22石橋侑磨を獲得し、実質トレードとも言える状態を作ってきた。

PG陣では田渡凌が福島へと移籍したものの、青森・越谷で活躍を見せた、若手ガツガツ系スコアリングガードである#11駒沢颯が加入。昨季はPG陣が実力者揃いであるものの、試合の決定力を託せるようなところにまではなかなか進みきれなかった1年でもあった。それだけに、#30テレンス・ウッドベリー以外でスタート・フィニッシュできるオフェンスの選択肢を明確に持って来られたのは大きいと言えるだろう。

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