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Bリーグ2023-24オフシーズン診断・B2(10)神戸ストークス

チームの歴史上2度目となる本拠地移転を決断した、「神戸ストークス」。一度B1を経験したチームでありながら、決して万全とは言えないシーズンを送り続け、気付けば降格後6季目のB2生活を迎えた。

チームの骨格が変わることがないままに過ごしているものの、チームとしての「代謝循環」は作っていかねばなるまい。思い描く姿とのギャップをどう埋めていくべきか。「今季こそ」はついに成し遂げられるのだろうか。


(参考)2022-23シーズンの戦績

オフの間の動き

日本人選手については、昨季途中に負傷離脱した濵高康明を除いて全員と契約継続を選択。#3松崎賢人、#9谷直樹、#13道原紀晃による生え抜きトリオは今季も揃い踏みとなるようだ。濵高は自由交渉選手リスト入りしているものの、クラブのサポートのもとで、復帰に向けたリハビリを行っている模様。また、劉瑾(2019-22在籍・2020-22はアジア枠)や#1中西良太の存在もあって、これまで利用がなかった帰化選手ビッグマンを今季初めて取り入れ、かつて岩手に在籍し、その後日本国籍を取得した#2カロンジ磯山パトリック(以下、当記事では「磯山」と表記)が社会人の強豪・JR東日本秋田から加入している。

その一方で、ビッグユニットもある程度は契約継続となっていて、昨季のブロック王である#15トレイ・ポーターや、貴重な日本人ビッグマンである中西も3季目を迎えた。

「ビッグ…すぎません?」なユニットも理由あり

とは言え、中西もB1級と呼ばれて久しいPF/C、磯山も近畿大時代からインカレを荒らし回ったインサイドプレイヤー、そしてそもそも昨季実力を遺憾なく発揮していたポーターがいる…ということで、実はビッグユニットが既に渋滞気味なのでは?という疑問に薄々気付く人もいるだろう。

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