ドル円変化のタイミング

ドル円現在106.10〜106.13
レンジ予想105.50〜107.00
ゲスト大和アセットマネジメント 亀岡裕次さん

今週はFOMCの様子が注目される。政策金利や量的緩和のフォワードガイダンス強化が焦点の一つだが、評価されなかった場合はやや米金利上昇ドル高に作用する可能性がある。また、当局者の米経済や政策金利の見通しが修正された場合、その方向に応じてドル円が変動する事も考えられる。

キャ)注目ポイントの『タイミング』を伺う前に、何かキッカケとなるもの鍵の様なものはどういう所だと思うか?

アメリカの長期金利の動きに注目だ。長期金利は8月に底打ちした。アメリカでは、新型コロナ新規感染者数が、7月下旬をピークに減少し企業景況感や雇用などの経済指標が改善した事で長期金利が上昇した。この長期金利の動きがドルを支えてるのだが、ただ日米金利差拡大に比べると、ドル円の上昇が鈍いのが分かる。アメリカの金融緩和が長期化するとの見方から、期待インフレ率が上昇する反面で実質金利が低下しドル安に働いた為である。しかし、FRBの緩和期待の高まりが市場で落ち着いてきて、米実質金利の低下は収まり、ドル円の下押し圧力は弱まりつつある。

キャ)そうなると、ドル円の変化のタイミングは具体的にいつ頃か?

米大統領選挙が変化のタイミングになりそうだ。過去の選挙面のドル円を平均すると、7月末から11月前半に掛けては下落傾向で今年も7月末に下落した後、105円台から106円台で低迷している。選挙結果や今後の政策が不透明な選挙前は、リスクオンの円売りドル買いには慎重だが、選挙後は不透明感が晴れ徐々にドル円が上昇する傾向がある。今年は新型コロナの感染抑制次第ではあるものの、ドル円は9月から10月に底固めし、11月以降に不透明感解消で上昇する可能性があると見ている。

キャ)タイミングとしては大統領選、そこから先程、日米の金利差拡大の所にドル円が上がって行くような感じ?

はい。